日本はお盆休みの時期ですね。お盆と言えば、メキシコで言うところの「Día de muertos」(死者の日)ですね。日本のお墓には、まさかガイコツなどが飾ってあるとは思いませんが、オアハカでは死者の日が近づくと、オアハカが飾り付けられます。ガイコツもいっぱいです。しかも、笑っていたりお酒を飲んだりしているものまであるので、初初めて見た時は「うわー、めっちゃパンチきいてるなぁ」と思いました。
表す方法は違えど、ご先祖さまをあたたかく迎える気持ちは同じなのですね。
オアハカは、年間を通してお祭りが本当に多いです。メキシコの国内でも最もインディヘナ(先住民)たちの住む割合が高いので、伝統的なお祭りが多く残っているからだと思います。村のお祭り以外にも、メキシコらしく様々なお祝い事があります。例えば今日8月12日は、「Día del taxista」(タクシー運転手の日)らしいです。
(出典:News Oaxaca.com)
朝から花や風船で飾り付けられたタクシーやコレクティーボタクシー(乗合タクシー)がクラクションを鳴らしながらパレード(車ごと‼︎)していました。
調べてみると、なんと日本にも「タクシーの日」というのが存在するらしく、8月5日だそうです。日本でタクシーが初めて営業を開始したことに由来するそうですが、タクシーのおっちゃんたちが集まってデコタクシーを走らせている様子は見たことがないので、死者の日同様、ところ変われば違うもんだなぁ……と感心してしまいます。(参照:今日は何の日)
さて、すっかり話が逸れてしまいましたが、海外を旅する時・海外に留学する時に気になるのが「その町の日本食事情」です。その土地の美味しいご飯を食べるのはもちろん楽しみなのですが、旅が長くなってきたり、住んでいるとやはり恋しくなるのが日本食。
率直に言うと、オアハカでは美味しい日本食を食べられる場所は期待できないと思っていていいと思います。日本食は海外でも人気なので、もちろんオアハカにも「ジャパニーズレストラン」というジャンルのレストランは存在します。クリームチーズやアボガドが入っている海外寿司や、巻き寿司ごと衣をつけてあげられている揚げ寿司(写真参照、出典:Yelp)などがあり、「そういうもの」として食べれば「まぁ、わるくないか」という感じなのですが、「日本食」を期待して食べると残念な感じがするのは否めません。「わるくはない、わるくはないけど、ベストでもない」という感じです。日本人が多く暮らす街などには日本人が食べても美味しい日本食レストランがありますが、オアハカには私の知る限りではまだそのようなレストランがあるというのは聞いたことがありません。
そうなると、自分で作った日本食が一番美味しいということになるので、調味料を持ってくるのが一番いいと思います。醤油、米酢、のりなどは大きめのスーパーで手に入ります。アジア食材店ではごま油、とうふ(パック入りの賞味期限が妙に長いもの)なども手に入ります。ごま、生姜、なすびなどはメキシコでも広く食べられているのでメルカード(市場)で買うことができます。
調味料は、だしの素やふりかけ、インスタントの味噌汁などが重宝します。メキシコのお米はパラパラで(寿司用と書かれてあるものも)あまり味がないので、ふりかけはあるととても重宝するなと思います。あとは、ソースやお好み焼きソースが個人的には重宝しています。
メキシコ料理は「辛いもの」と思われがちですが、実際にはそんなことはありません。辛いチレを使った料理はもちろん存在しますが、デフォルトは辛くはありません。むしろ、優しい味といってもいいと思います。お好みでサルサ(ソース)をかけたりリモン(ライム)を絞ったりして、自分の好きな味に調整します。日本の「メキシコ料理レストラン」でお目にかかるものとは少し違うかもしれません。オアハカは料理が抜群に美味しいので、さまざまな郷土料理を味わえるのが大きな魅力でもあります。食べ物が美味しい国や街はだいたい住みやすいです。
しかし、「だし」の味のものはなく、恋しくなる味でもあります。また、あんなに日本にたくさんあるインド料理屋さんもオアハカにはほとんどないのでカレーなどもたまに無性に食べたくなるので、カレールーもおすすめです。ホームステイをしていたら家族の人に「日本食を食べてみたい」というリクエストがある時もあるようです。そんな時、何か日本の食材を持っていれば役に立つこと間違いなしです。
オアハカで留学してみようかな、と考えている方は街では日本で普通に食べられる日本食になかなか有り付けないと思うので、調味料を持ってメキシコ料理にちょっと疲れた時に備えるといいのではないかと思います。
留学を考えるにあたり、よくある質問をまとめたページもありますが、オアハカの様子でさらに気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。オアハカに留学される方は、日本人を問わず他の国の人でも老若男女さまざまです。1週間のプチ留学から数ヶ月の留学まで、さまざまな学び方と暮らし方ができ、街の規模も大きくないのでオアハカは留学に向いていると思います。
それでは、今日はお祝い事から日本食事情までまとまりのない内容になってしまいましたが、楽しいお盆休みを過ごしてくださいね。
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
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