8月もいよいよ中盤戦です。最近は朝の空の色がとてもきれいな気がします。真っ青に澄んでいて、真っ白い雲が少しあるという感じです。
雨季が終わると、雲がなくなり空の青はもっと濃くなっていくので、これからオアハカを訪れる方はその空の色に注目してみてください。
さて、オアハカ。ゲラゲッツァが終わり、町中が「混雑している」という感じではなくなりましたが、イベントは引き続きいろいろなところで行われています。音楽のイベントであったり、手作り市であったり、若い世代の作り手を応援するイベントも行われていました。
(ICO敷地内は緑がたくさんです。日本では見かけないハチドリなどの鳥も見かけます。)
Instituto Cultural Oaxaca(@ICOmexico1)は、オアハカの中で唯一日本人スタッフが常駐している学校だと思います。
「スペイン語が勉強したいのに日本語が喋れる環境のところに身を置くのはちょっと……」と思う方もいるかもしれませんが、
日本語を使う使わないは結局本人の心がけ次第
というところが大きいと思うので、学校にスタッフがいるくらいはでスペイン語を勉強するにあたっては特に影響がないと思います。
何かちょっと困ったことがあった時に「日本語で問い合わせできてラッキー」くらいに思ってもらえれば幸いです。
問い合わせで学校の内容やプログラムの次に多いのが「お金のこと」そしてその次に多いのが「治安のこと」という印象を受けます。
メキシコは日本からかなり離れているし、英語圏でもないので「イメージが湧きにくい」というのが実際のところなのだと思います。
お店で見かける雑貨屋、雑誌で見かけるメキシコ特集などはカラフルでかわいい、しかしニュースで聞くメキシコはなんだか怖そう。
身近な人にきいてみようと思っても、なかなか「メキシコに行ったことあるよ」という人もいないはず。
(なのですが、奇跡的に私の身近には新婚旅行でメキシコに行ったという人が2組もいて驚きました。しかも、1組は15年くらい前に行ったというし、しかも場所もリゾートカンクンではなく、オアハカだったというのにも驚きました。倉敷のクラフト市で知り合った方なのですが、「メキシコ」というワードをきっかけに今も仲良くさせてもらっています。縁というのは不思議だな、と常々思います。)
余談はさておき、「オアハカの治安、実際のところはどうなのよ」というのは、留学をしようと考えている人も、旅で訪れてみようと思っている人も是が非でも知りたいと思っているところではないかと思います。
「よくある質問」のページにも一言だけ治安について触れているのですが、あまりに情報が少ないので今日はもう少し掘り下げて書いてみようと思います。
オアハカの基本情報
オアハカ州は、メキシコの南部にあり5番目に大きな州です。オアハカ市はオアハカ州の州都です。人口は、約519,660人。(Wikipediaより)
標高1,550メートルの高地に位置しているので日本よりも南にありますが涼しく感じます。ちなみに、日本で標高1,500メートルくらいの街は長野県の上高地や富山県の黒部ダムだそうです。
高地で乾燥した気候なので、湿度が低くとても過ごしやすいのが特徴です。朝昼晩の気温の変化が激しいので、朝晩は冷えて長袖必須なのに、昼間は暑くて半袖で大丈夫、という日も珍しくありません。
季節は、年間を通して温暖な気候です。乾燥しているので汗をダラダラとかくことはありませんが、じりじりと焼かれるような強い日差しです。
雨季と乾季に分かれていて、雨季には主に夕方になるとまとまった雨が降ります。
セントロ
(アルカラ通り)
中心地区は「セントロ」と呼ばれ、歴史的地区が広がっています。カラフルに色を塗られた建物ばかりで街の規模も大きくなく、また高い建物もないのでかわいらしい印象の街です。街は碁盤の目になっているので街歩きが容易です。
また、各通りに名前が付いているので迷子になりにくいのもありがたいです。
メキシコの都市には街の中心部に「ソカロ」と呼ばれる場所があり、政府の建物などがあります。
また、オアハカには、「アルカラ通り」という歩行者天国があります。
アルカラ通りを中心にレストランやカフェ、おみやげやさんなどが軒を連ねています。
アルカラ通りは、いつも地元の人や観光客たちで夜遅くまでにぎわっています。
アルカラ通りやソカロの位置を覚えておくと、迷った時にはとりあえずそこを目指すようにするなど、外国や初めての街に慣れていな人でも歩きやすく積極的に街歩きを楽しむことができる街だと思います。
(カレンダの様子。大きな人形が音楽に合わせて踊ります。民族衣装を着て花籠を持った踊り子さんたちもめちゃくちゃかわいいです。)
ICOはこのセントロに位置しています。学校帰りや、授業の空き時間などにもアルカラ通りをぶらぶらと散歩したり買い物をしたりできるのもこの街の大きさだからこそ出来ることだと思います。
アルカラ通りでは季節のイベント(セマナサンタ、ゲラゲッツァ、死者の日など)に合わせて「フェリア」と呼ばれる市がたちます。
オアハカ州のいたるところから作り手の方がやってくるので、直接話を聞きながら買い物を楽しむことができます。カレンダなどのお祭りも頻繁に行われています。
(出典:MUFI)
また、小さな街ですがアートの盛んな街でもあるオアハカは美術館や博物館が街の規模の割に多く存在します。
そして、いたるところにギャラリーが点在しているので、それらを巡りながら街歩きをするのもおすすめです。
(カフェ。中庭のあるところや、絵がたくさんかかったところなどカフェめぐりも◎。おしゃれなカフェは嬉しいのですが、それよりも何よりもコーヒーがおいしいのです‼︎コーヒー党にはたまりません。また、オアハカはチョコレートも有名なので、ホットチョコレートもぜひお試しください。)
留学でしばらくオアハカに住む人は、毎日買い物ばかりするわけにもいかないですが、図書館やカフェもたくさんあるので勉強する場所にも困らないと思います。
街の人は気さくな人が多いので、いろいろ話しかけられることもあり、会話の練習をするにももってこいです。
セントロだけでほとんどのことは事足りるので、バスを乗りこなしたりする必要もありません。
徒歩だけで移動できる範囲にこれだけ色々なものが揃っているのは本当にありがたいです。
洗練された感じの街ではありませんが、
素朴でほっこりした人々と、ここにしかない伝統が息づいている素敵な街です。
観光都市で、外国人や観光客が多いので街の人たちもそれに慣れているといった感じです。
アルカラ通りなどはそぞろ歩きをしている観光客が多いので、怖いと思ったことは一度もありません。
(パレードを見ているときに爆竹や花火が近すぎて、火の粉が飛んでくるのが危ないなぁ、という類の危険は感じたことはありますが……。)
ICOに来られる多くの生徒さんも「思ったよりもさらに安全でした」という感想を持つ人が多いように感じます。その安全さとのんびりさゆえ、リピーターが多いのもオアハカの特徴だと思います。
郊外
(作る工程をそれぞれ見ることができます。家族間でその技と伝統を受け継いでいるので、作り出される作品が工房ごとに違う雰囲気なのも面白いです。)
オアハカ周辺には、たくさんの村が点在しています。各村ごとに特産品があったり、民芸品が作られていたりして、近年日本でもそれらの雑貨を扱うお店も増えてきたように思います。
そういうわけで、オアハカで実際に民芸品を作っている村を訪れることを目的にやってくる人もちらほらといます。
せっかく作り手の職人さんたちを訪ねるのなら、伝統や手法について聞きながら見学させてもらうとかわいい民芸品がさらに魅力的なものになります。
村に住んでいる職人さんたちは日本語はもちろん英語なども話せない人が多いので、ここで「スペイン語がわかればーーー‼︎」と感じる人もたくさんいます。
1〜2週間の受講でも、全く話せないまま訪れるのとはコミュニケーションにかなり差が出てくると思います。
(オアハカ郊外にはモンテアルバンやミトラなどの遺跡もあり、とても興味深いです。)
(各村のお祭りは、街の中で見るお祭りとはまた雰囲気が違うので異世界に来た感じがします。)
(街を出て何十分か走ると、自然の壮大さがさらに増します。)
郊外に足を伸ばせば、人々はさらに素朴さを増すという感じがします。
交通に関して言えば、スペイン語が話せないと少し難易度は上がりますが、こちらもセントロ同様危険な感じはありません。
週末はバスやタクシーの本数が極端に少なくなるので、注意するとすればこの点です。
長くなってしまいましたが、オアハカの治安をセントロの様子、郊外の様子に分けて紹介してみました。
もちろん、外国なので完全に気を抜いて行動するのはNGですが、びくびくと危険を警戒しながら過ごさなければならないということは全くありません。
むしろ、日本よりもゆったりとしたのんびりした時間が流れる中、スペイン語を勉強したり、いろいろなことに考えを巡らせたりすることができるぜいたくな時間が持てる街だと思います。
それでは、良い一週間をお過ごしください。
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
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