今日からなんと、6月‼︎めちゃくちゃ早いですね。さて、今日のオアハカはなんというか、冷えています。昨晩から雨が降ったその影響かもしれませんが、梅雨寒なんていう寒さではありません。普通にカーディガンをはおりたくなる寒さです。
この寒暖差が体調を崩す原因になったりもするので、オアハカを訪れる際はどの季節にも対応できる服装の準備が好ましいです。そうすると荷物が多くなってしまいますが、仕方がありません。そう、ni modo。(ニモードはメキシコ弁で、「まぁ、しゃあないな」という意味で、かなりの頻度で耳にするので、覚えておくと便利です。)
日本は、すでに夏日を超える日が続出しているというニュースを見ました。寒いのも体が縮こまってしまいますが、暑すぎるのも考えものです。オアハカも、3、4、5月は暑い日が続いていたので、よく「ニエベ」屋さんのお世話になっていました。
ニエベ(nieve)とは、辞書を引くと「雪」とか「シャーベット」とでてきます。オアハカでニエベといえば、後者「シャーベット」です。でも、日本で想像するシャーベットはなんだか硬いイメージがあるのですが、ニエベはもっとなめらかで、フローズン(ファミレスとかに置いてあるような)をもう少し固めたような食べ心地です。
その作り方は伝統的‼︎というか、とても原始的です。銀色の入れ物の中にアイスクリームの原料を入れ、その入れ物ごと氷がたっぷり入った樽の中に入れます。そして、氷に塩をかけてぐるぐると回します。塩を入れることで、氷が溶けるスピードが速くなり、その気化熱で冷やされるということらしいです。(参照:TABI LABOの記事を読んで、真っ先にこのニエベのことが思い出されました。)
(出典:Aquioaxaca)
↑写真のような感じで、ぐるぐるぐるぐると中が固まるまで混ぜます。回したら簡単に冷えるといっても、固まるまでかき混ぜ用と思ったらかなりの根気が必要です。しかも‼︎オアハカのニエベはお店にもよりますが、何十種類とあるのです。それを全部逐一チェックしないといけないので、重労働。こんなに手間暇かけられたものは、おいしいに決まっています。
(出典:Pntarest)
お店に行くと、このようなメニューがあるので好きな味を選びますがこれも一苦労。見ても何味か全くわからないという……。Limon(ライム)やDurazno(桃)などのフルーツ系は完全に美味しいと想像できるのですが、elote(トウモロコシ)、queso(チーズ)などの「これはアイスクリームの素材として成り立つのか?!」という意外なものもあれば、tequila(テキーラ)mezcal(メスカル)などのお酒シリーズ、あとはbeso de angel(天使のキス) niagara especial(ナイアガラスペシャル)といったプロレス技か何かの名前のようなものまで、その種類はまさに無限大。さっぱりしたアグア系からちょっとこってりしたミルク系までいろいろあるのでどれを頼むかは本当に頭を悩ませるところです。店員さんに「これは何?」と聞きまくっても聞いたことのない果物だったりすると想像がつかないので、試食させてもらうのもありだと思います。
こんなにたくさんのフレイバーを開発できるあたり、メキシコの農業の豊かさを感じます。フルーツもふんだんに使われていて、なんとも贅沢なアイスです。
先日書いたtuna(サボテンの実)味や、leche quemada(レチェケマーダ、焦げた牛乳、の意)などは定番です。
(出典:Taringa.net)
前がトゥナで、奥に見える白いのがレチェケマーダです。トゥナは以外とあっさりとしているので、とても爽やか。レチェケマーダは、とても不思議な味がします。不思議というか、その名の通り「焦げた牛乳」の味がするのです。真っ白で、全然アイスクリーム自体は焦げていないのに、口に運ぶと「焦げている」としか言いようのない味が口の中に広がります。最初は、不思議な味だなぁ、という感じなのですが慣れてくるとやみつきになります。レチェケマーダは、他のフレーバーとの相性がいいので、私はレチェケマーダと他の味を組み合わせて食べるのが好きです。
ちなみに、1つの味をたっぷりと堪能するのもOKですし、2つの味のハーフ&ハーフにするのもオススメです。同じ値段で二つの味が楽しめるのでお得感があります。
アイスクリームとはいうものの、シャーベットのような、なめらかな口触りが特徴のニエベは暑い日にぴったりです。市場の中や、広場などいろんなところで売られていて、そのお店ごとにオリジナルの味があったり同じフレイバーでも微妙に味が異なるので、ニエベの食べ歩きをしてみるのもオアハカの楽しい町歩きの方法です。
可愛い雑貨のイメージの街オアハカですが、実は食い倒れの街オアハカでもあるのです。食べ物の美味しい街は、いいですよ。
それでは、良い一週間をお過ごしくださいね。
日本人スタッフ あみ
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