2017年5月12日金曜日

オタクだっていいじゃない。スペイン語の力となるのなら!

こんにちは。天気がすっきりしません、オアハカ。それなのに雨は降らないという微妙な状況。いっそ雨がいっぱい降って埃なり熱気なりを洗い流して欲しいところなのですが。

語学を勉強するのは楽しい反面、つくづく根気というか、もはや「しつこさ」のようなものが必要だなと感じる日々です。

日々襲いかかってくる文法事項、出てこない単語(というか、そもそも持ち合わせていないので引き出しも空っぽ。)、動詞の格変化(これは本当、スペイン語よ、どうなっておるのだ、と嘆きたい。)などあげだしたらきりがありませんが、それでもたぶん、他言語を使って人々とコミュニケーションを取りたい、その人たちをより良く理解したいという気持ちが勝るので語学学習を続けるのだと思います。

それに、続けていると「うわー、こういうの言ってみたかったんだよな〜」というかっこいい言い回しや表現が出てきて、単純に学ぶ楽しさを感じられて、そして実際に使って通じたらもっとうれしくなって、というプラスのループにはまり込む時があります。

その時の語学学習の楽しさったら、です。

しかし、そんな楽しい瞬間ばかりではないのが語学学習です。

上達やレベルアップにはセンスや知識ももちろん大切ですが、それよりももっともっと大事なのは先に言ったように「しつこさ」だと私は確信しています。

(そして、間違いを気にせずにがんがん話す「度胸」です。)

そんな根気強いことをしようと思ったら、語学書とにらめっこばかりするのは正直しんどいです。


今やインターネットやスマホのアプリを使えばスペイン語の読み物なんてすぐに出すことができます。

便利な時代ですが、結局それを継続させることができるかどうかは本人の粘り強さということになるのです。



前置きが長くなりましたが、今日はやっぱり勉強は楽しくないとな!ということで思いついたのが、というか、結局たどり着いたのがここだった、という話です。






そんな時に必殺のあれ……


単刀直入に、それは「漫画」です。

メキシコには、日本の漫画が翻訳されたものがたくさん売っています。

日本の漫画文化とは少し異なるので、本屋さんにはあまり漫画は売られていなくて、街のキオスクのような新聞のスタンドで売られているのがもっとも一般的です。

キオスクではスペースが限られているので売り切れたらそれまでで、通常最新刊のみが並んでいます。





こんな感じで、並んでいますが、メジャーなものから少し古いものや、マニアックで日本でもみたことないような漫画もたくさんで、一体誰が選定しているのだろうか、という感じです。じろじろみていると、


「こんなのもあるのかーー!」


と眺めているだけで面白いラインアップです。




日本の漫画文化を思い知る


漫画も学生の頃はよく読んでいたのですが、最近は全然読んでいなかったのでまさかメキシコで漫画を再び読み始めるとは予想していませんでした。

しかも、日本ではすでにめちゃくちゃ流行っていたので、あえて読まなくてもいいか、と敬遠していた「進撃の巨人」です。

「巨人が人間を食べる」という衝撃的な内容で、あまりに現実離れしているので日常生活には役に立たないだろうと思いながらもやはり人気があるだけあってストーリーが面白くて必死で読み始めました。

そして、読み始めてから、進撃の巨人の中に出てくる単語を日常でも耳にしたり目にしたりすることが意外と多いということに気がつきました。

そして、日本の漫画は長いので一度読み始めると、たくさん張られた伏線や新たな事実とともに話が展開していくので継続して読ませてくれる気がします。

本当は文字ばかりで読むのが理想なのですが、漫画の絵に助けられます。

グロテスクな場面も出てくるので、なかなか進撃の巨人を読んでスペイン語を一緒勉強しようという人が現れなかったのですが、ついに、現れたのです。


そう、それは 現役大学生!


やはり、大学生は漫画をよく読んでいるみたいです。そして詳しい!話していると、知らない漫画の情報も逆に教えてもらったりして、つくづく思いました。

そして、日本人は漫画をこよなく好んで読む時期があるという文化があるのだと気付かされました。

「坂本ですが?」という漫画。
坂本くんがひたすら華麗に振る舞うという内容。
はじめて見ました。漫画は日々生まれているのですねぇ。


最近は日本のテレビを見ていないので詳しくはわからないのですが、週に何度か夜ご飯の時間にはアニメが流れていたりとか、そのアニメの原作漫画を読んだりだとかの文化が存在しているので、それぞれに好きな漫画があってそれについてある程度熱く語れる、言い換えれば日本という環境で育った人は誰しもがオタク気質を備えているのかなぁ、という気がしました。

nerd(英語で言うところのオタク)は一部のコアなオタクという印象を受けますが、日本人はそもそもオタクの基礎レベルが高いのかもしれません。

なんの考察をしているのだ、という感じになってきましたが、話をスペイン語学習に戻しましょう。




漫画というオプション


「スペイン語の文章を読む」ことに難しさを感じている日本人は多いのではないかと思います。

読解の授業などになると、やはりアルファベットが使われている言語を母国語としている人の方が読むのが早いですし、単語も目で見た方がスペイン語と英語が似ているので彼らにしてみれば読む作業はさほど難しいことではないのかもしれません。

その中にいると「あああ……」という気持ちになってしまうことも多々あると思います。



読む速さを身につける前に、まずは「読むことへの抵抗感」を取りのぞくのがとても大切だと思います。

「短いニュースを読めばいい」や「簡単な雑誌の記事を読む」などアドバイスされ、実際読みものは世の中に溢れていますが、その選択肢に日本人なら「漫画」を加えてもいいんじゃないか、と思います。

読むことへの抵抗感が少なくなると、徐々に本や長めの記事なども読めるようになると期待しましょう……!

同時に、漫画は日本の文化や日本の生活が舞台になっているので、スペイン語でなんというかを知れたり、日常的な言い回しも学べたりもするので、私は漫画でスペイン語学習をおすすめしたいです。(と同時に、自分にも言い聞かせています。継続は努力なり。)


長々と書いた割に、言っていることは「漫画はやっぱりおもしろいよなぁ。読んでいいじゃないの。」という漫画文化を賞賛しているだけの内容になってしまいました。

行きつけのキオスクに行くと、おばちゃんが私の顔を見るなり「進撃の巨人」の最新刊を差し出してくれるまでになりました。

よろこばしいことなのか、公認オタクになってしまっただけなのかよくわかりませんが、楽しくスペイン語を読めるようになったのはこの漫画のおかげだと思っています。

みなさんは、どのようにスペイン語の勉強を継続させていますか?おすすめの方法などあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。


それでは、良い週末をお過ごしくださいね。




Instituto Cultural Oaxaca

日本人スタッフ あみ

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