今日は曇りで、気温が上がっていません。昨日はあんなに暑かったのに、まったく気まぐれな気候のオアハカです。天気が不安定ということは、季節の変わり目ということなのでしょうか。
さて、メキシコの学校では今週から新年度が始まったようです。日本では新年度は4月ですが、ここメキシコでは8月です。
最近は制服のある学校も増えているらしく、制服を着た子どもたちをあちこちで見かけます。2歳か3歳くらいの子も一丁前に制服を着て、お母さんやおばあちゃんに手を引かれながら歩いている姿は微笑ましいです。男の子はジェルで頭をテカテカに固められて、女の子も結い上げられた髪の毛をジェルでペカーッと固められて、そういうのを見ていると、メキシコにいるなぁ、というのを実感してしまいます。
(出典:soyplastic)
しかし、新年度が始まる前まるで戦場のようになっていたところがありました。
それは、文房具屋さんです。
日本でも新年度、新学期の前は文房具コーナーには通常時よりもにぎわいますが、基本的に教材は学校が準備してくれるので、自分の気に入った鉛筆や筆箱やノートなどを準備すればそれでOKでした。しかし、メキシコの学校(少なくともオアハカ)では、事情が異なるようです。
新学年が始まる前に学校から1年間で使う教材の一覧表が配られるらしいのです。そのリストに書かれたものを個人で買いそろえなければならないそうです。1年分なのでその量は膨大で、ノート、鉛筆、紙、ペン、定規などのあらゆる文房具がそのリストには記載されています。
「あれだけの量を買いそろえて、いったい誰が、どこで管理をするのだろう?」
と疑問に思い聞いてみると、学校に生徒一人一人にロッカーが用意されていてそこに入れておくのだそうです。子どものことだから、なくしたりはしないのかと聞くと、「なくなったら、また買いに行く」のだそうです。都度都度準備したほうが……、あるいは、学校がまとめて準備して支給するようにしたほうが……、という気もしましたが、国が変われば教育事情も随分と変わるものだなぁ、と感じました。
メキシコでは(少なくともオアハカでは)、政府から支給されるものは教科書だけだそうで、その他はすべて個人で準備しないといけないそうです。私立の学校になると、教科書も指定されたものを個人で買いそろえるとのことでした。一度に買い揃えるので、お金が一気に飛んでいくので、子どもを持つ親たちにとっては頭を悩ませる季節なのかもしれません。それに付随して「学用品をお得にそろえる方法」などのライフハック記事も見かけます。
(出典:noticiasnet.mx)
そんなわけで、町の大きな文房具屋さんはごったかえしていました。メキシコの文房具屋さんは、日本のように商品が棚に並べられてあるセクションもあるのですが、対面式で欲しいものを店員さんに伝えて商品をピックアップしてもらうセクションもあります。そのため、ロールの紙をメーターで買うことができたり、中途半端(あるいは大量)の個数を頼むこともできます。紙を買う場合は、見本帳を見て名前を伝え、奥から出してきてもらいます。リストに載っている細かい品々はこれらの対面式のコーナーで買いそろえていくのですが、店員さんは大変なものです。
レジも増設されて、日曜日も営業にして、万全の体制で挑んでいたので、店の中に人が溢れていた割にはスムーズに買い物ができました。でも、熱気がものすごかったです。
しかし、文房具屋さんはどこの国も面白いです。普通のノートやキャラクターのついたノートから、勉強のやる気アップのためか水着姿のお姉さんが表紙になったノートや強そうなプロレスラーの写真のノートまで、かなりバラエティに富んでいて見ていて面白いです。日本の文具も結構見かけるので、おお‼︎と少し誇らしい気持ちになったりもします。
観光地や民芸品などを見て回るのも楽しいですが、人々の生活の様子が垣間見ることができるお店を見るのも楽しいです。
日本はもうすぐ新学期が始まるころですね。夏休みの終わりかけにやっつけ仕事でポスターなどを描いていたのをぼんやりと思い出します。
それでは、良い一週間を過ごしてください。
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
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