今日は朝からくもりがちのオアハカ。
突然ですが、メキシコ料理は好きですか?
日本でも、近年メキシコ料理の人気は高まってきていると思います。
メキシコ料理の「辛い」というイメージを持っている人もたくさんいるかもしれませんが、それは必ずしも正しくはありません。どちらかというと、料理自体の味はとても素朴なものが多いと感じます。そこに、さまざまな種類のサルサ(ソース)をかけて、自分好みの味にして食べるので、辛いのが好きな人はここで辛いサルサをたくさんかけるし(信じられないくらいたくさんかける人もいます。)、辛いのが苦手な人はあまり辛くないものを少しかけて味を整えます。意外にもメキシコ人の中にも辛いのは苦手、という人にも出会います。
タコスも、日本では「タコシェル」なる硬い皮が売られていたりしますが、あれはアメリカを経由したメキシコ料理です。
出典:México Food and Travel |
¿Con todo?(全部乗せる?)
と聞かれることが多いですが、このtodoの正体は、「パクチー」と「玉ねぎのみじん切り」です。メキシコにもパクチーが苦手な人がいるのでしょうか。一応聞いてくれます。
席に着くと、ライムなどの各種薬味が置いてあります。サルサが数種類あり、ここにワカモーレなどもあります。うどんや鍋など日本料理にもこの「薬味で味を整えるシステム」がよく見られますが、これは本当にありがたいシステムだと思います。
ワカモーレと聞いて、一昔前なら「なんだそれは?!」となっていたでしょうが、近年はメキシコ料理の普及によって市民権を得てきているような気がします。
出典:@dime |
ワカモーレとは、アボカドを基調としたディップでトルティージャチップなどをつけて食べるおつまみのような料理として日本では普及していると思いますが(写真のイメージですね。トマトや玉ねぎのみじん切りが入っていることもあります。)、メキシコでは水を加えて、ミキサーでさらさらな状態にしたワカモーレなどもよく見かけます。こちらのものが「薬味」ワカモーレで、タコス屋さんや食堂などによく置いてあります。
出典:ZONA Guadalajara |
このように、アボカドはライムと並んでメキシコ料理には欠かせないアイテムです。そして、アボカドはメキシコ原産の果物でもあるのです!
日本でもアボカドが売っていますね、さてその産地は?
日本でも普通のスーパーでも見かけるようになったアボカドですが、その産地を皆さんはご存知でしょうか。
調べてみるとなんと、日本で売られている96%ものアボカドがメキシコ産なのです。(参照:果物ナビ)
メキシコに思い入れがある人ならスーパーでメキシコ産という表示を見ただけで、「ああ、はるばるメキシコから来たのかー、このアボカドは」と妙な感動を覚えたりもしますが、まさかそのほぼ全てがメキシコ産だったとは。その事実を知って、今再び妙に感動しています。
調べてみると面白いことをしている人はいるもので、日本で販売されているアボカドのラベルを集めている方がいるようです。(参照:アボカドコレクション)こちらを見ていると、ミチョアカン州のウルアパン市で栽培されているものが多いようですね。
アボカド、どのように食べていますか?
アボカドですがワカモーレにして食べたり、角切りにしてサラダに入れて食べたりしてもおいしいですね。シンプルな調理法でおいしくいただける上に、健康にも良いとされているのも、好まれて食べられている理由だと思います。
日本では一つ150円くらいするようなので、毎日食べることはなかなか難しいかもしれませんが、メキシコでは市場などで1キロ35ペソくらいで売られています。1キロで200円くらいなので、さすが産地だけあり安くて驚きです。メキシコに来たら、アボカドを食べまくるしかないですね。
オアハカに来たら
オアハカ料理にもたくさんアボカドが使われているので、食べる機会が多いと思います。オアハカ名物トラユーダの上に乗っかっていたり、スープの中に入っていたり、トルタ(ホットサンドイッチ)の中に挟まっていたりと、本当にいろいろなところで目にします。
出典:VERO HOY |
アボカドの種類
日本では、アボカドといえばいわゆるこういう形のものが主流です。しかし、オアハカにはいろいろな種類のアボカドがあります。
1)ハス
出典:La República |
日本人が「アボカド」と聞いて思い浮かべるのはこのタイプのものではないでしょうか。皮が硬くて、緑あるいは黒い色をしています。
このタイプはしっかりとした食感なので、そのまま切ってサラダに入れて食べてもよし、スープにして食べてもよし、ワカモーレを作ってもよしの万能タイプです。
2)マンテキージャ/バター
出典:http://www.botanical-online.com/aguacate-cultivo.htm |
バターの名を持つこのアボカドは甘くてクリーミーなのがその特徴です。皮は緑色をしていて、中は黄色みの強い色でまさにバターのようです。
これは好き嫌いがあるらしく甘いのがあまり好きではないという意見もありました。しかし、ワカモーレを作ったりするのには向いているとのことでした。
3)ブランダ/クリオージョ
出典:Anthropology of food |
そして、最後に紹介するのがこの小ぶりなアボカド。アグアカテクリオージョと呼ばれています。クリオージョは「その土地固有の」という意味があるので、原種のものなのかもしれません。確かに、このタイプのアボカドはスーパーなどで見かけることはなく、市場で村からやってきたおばさんが袋に入れて売っていることが多い気がします。
オアハカに来たら、このアボカドのクリオージョを試してみてくださいね。
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
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