ICOの2ブロックほど南に下ったところにジャノ公園という大きな公園があるのですが、運動ができたり、市場が立ったり市民の憩いの場所となっています。
ゲラゲッツァ月間である7月中は、メスカル祭りや民芸品市が開催されていました。休日には青空ズンバ教室なども開催されていて、人々ががむしゃらに運動している様子を見ることもできます。そんなオアハカ人の憩いの場となっているジャノ公園ですが、メスカル祭りが終わり巨大テントが解体されるやいなや数日後にはもう新しいテントが建っていました。
何事かと思いのぞいてみると、「学用品市」でした。メキシコの学校の新年度は8月の後半です。しかも聞くところによると、学校で必要な文房具(ノートなどはもちろん、紙やノリに至る教材全て)は新年度の最初に各自で揃えて学校に提出してそれを使うのだそうです。そのため、この時期の大きな文房具屋さんは大混雑です。
学校や学年によってその量は異なるそうですが、学校によっては細かく必要なものを指定されそのリストの量はとんでもなく、かなりの金額になるそうです。それに加えて、制服や授業料など、この時期は子どもがいる家庭にとっては何かと物入りのようです。
そんな書き入れ時の季節なので、商売上手なメキシコのこと、公園に特設テントを立てて店をオープンするくらいたやすいことです。
その様子を少し紹介したいと思います。
制服、ユニフォームのコーナー。メキシコにも日本と同様制服があります。シャツを着ている子達もいますが、体操服のようなポロシャツの制服もよく見かけます。足元は革靴を履いている子達を多く見かける気がします。
本コーナー。辞書もや子供用の本などが各種並びます。版権の切れた古典文学の本も安く買うことができます。
メキシコにはランドセルがないので、子どもたちは好き好きなリュックサックで通学します。キャラクターものがダントツで人気です。男の子コーナーには、スパイダーマン、ミニ四ず、アドベンチャータイム、ドラゴンボールなど、など。女の子コーナーにはキティちゃん、ドーラ、アナと雪の女王など今をときめくキャラクターたちのリュックサックがいっぱいです。
単語を覚えたり計算したりするための知育パズル。
絵がゆるくてかわいいです。
こちらは、キャリーケースタイプ。学校にキャリーケースで通うとは……。家から学校に歩いて通う文化のある日本では考えつかない発想ですが、学校へ車で送迎してもらう子どもたちも多いメキシコではキャリーケースで登校もありなのかもしれません。
なつかしの!食べ物消しゴムです。日本以外にもこの消えなくて実用性のない消しゴムを集める文化があったとは!なんだか懐かしい気持ちになりました。
山積みにされたノート。ノートの表紙は実に様々なデザインで、選ぶのが楽しいです。リストを見ながら必要なものを買い揃えていく親たち。
日本では、教材は学校で支給されるので準備がまだ楽な方なのかもしれません。小学1年生の親たちは名前書きに(特に算数セットの!)苦労させられると言われていますが、メキシコでも新学期の準備は子どもたちよりも親の方が大変なのかもしれません。
夏休みももうすぐおしまいです。日本の子どもたちはそろそろ溜め込んだ宿題に取り掛からなければならないころかもしれませんね。
それでは、残暑も厳しいころだと思いますが、良い週末をお過ごしください。
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
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