ここ数日は、雨の日々から解放されています。太陽の下を歩いたらギラギラと暑いのですが、建物の中にいるといい風が通り抜けます。
さて、この猫ですが学校にいる猫です。学校の猫のはずですが、たまにふらりといなくなります。最近は学校にいる時が多いですが、少し前には2週間くらい姿を現さなくなり、もうどこかへ行ってしまったのかと思いきや急にガリガリになって帰ってきたりするなかなかの風来坊です。
学校にいる時はいる時で、学校の中をうろついて芝生の上で昼寝をしてみたりお腹が空いたらご飯をねだったり、じつに猫らしく過ごしています。そして、いろんな人になでてもらったり抱っこしてもらったり、なんだかんだとめちゃくちゃ可愛がられています。
そしてよく聞かれるのが、これ。
「この子の名前は何?」
彼の名前は「ウイチョ」といいます。スペイン語で表記するとGüichoです。でも本名は「ルイス」なのだそうです。ルイスの愛称が「ウイチョ」というのだそうです。
「それってニックネーム(apodo)なの?」
とメキシコ人に尋ねてみると、
「うーん、ニックネームではないけど、ルイスという名前の人はウイチョと呼ばれるのだ」
という。日本人の私にはあまりピンとこない感じです。略称の感覚で使われているようなのですが、略称にしては原型をとどめてなさすぎるというかなんというか……。聞いてみると、他にもいろいろあるそうです。
フランシスコは、パンチョまたはパコ。
アルフォンソは、ポンチョ。
ホセは、ぺぺ。
エドワルドは、ラロ。
……うーん。どうなってそうなってこうなるのか、全くわかりません。そして、それをメキシコの人に聞いても「さぁ……」と言われてしまいます。彼らもなぜそうなるのかはわからないと言っていました。何か経緯はあるはずなのですが、「だってフランシスコは、パンチョやん」みたいな感じであまり気にされていない様子です。でも、これらは略称なので、ニックネームとは違うそうです。
ニックネームはどんなものなのか聞いてみると、メガネをかけているから「gafas(メガネ、の意)」とか、太っているから「gordo(でぶ)」とか、色が黒いから「negro(黒い、の意)」などなのだそうです。これは悪口に当たらないのか聞いてみると、「えー、全然大丈夫だよ」とのこと。もちろん仲良しだからこそのニックネームだと思うのですが、そう呼ばれたら普通に「はいよー‼︎」と応じています。日本のニックネームとは全く違うので、なかなかのカルチャーショックです。
小さなものを呼ぶときは「◯◯ita(o)」などの表現がありますが、これは日本語の「◯◯ちゃん」や「◯◯くん」のように親しみを込めて呼ぶ場合に似ているような気がします。なので、例えばフランシスコという人は最終的に、パンチートと呼ばれていたりします。
フランシスコ→パンチョ→パンチート
といった具合です。初めて聞いたら、「パンチート」がその人の名前かと思ってしまいそうです。逆に日本人のあだ名のつけ方も他の国の人から見たら「なんじゃそりゃーー?!」ということになっているかもしれません。
たかが名前、されど名前。こんなところにもそれぞれの国の文化が出るのですねぇ。面白いです。
それでは、良い週末をお過ごしください。
日本人スタッフ あみ
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