2015年5月15日金曜日

オアハカがおすすめなワケ。

こんにちは。

今週もあっという間に金曜日です。というか、あっという間に5月も中盤戦です。本当に早いものですねーーー。

写真①

オアハカでは、今日も絶好調でセミが鳴いています。日本のアブラゼミのようにけたたましく鳴くというよりは、ヒグラシのようにじわりじわりと鳴いている感じです。しかし、なんというか声(?)が野太くて日本のそれとは随分と違うので、あまり風流な感じはしません。この間、力尽きたセミが道路に転がっていたので見てみると、見た目は日本のものと同じで想像していたより大きかったです。クマゼミのような感じでした。

と、セミの解説はさておき、今の時期はセマナサンタゲラゲッツァの間の時期なので、街全体の雰囲気としては落ち着いています。とはいえ、ここはオアハカ、街を歩いていたら突然カレンダというパレードに出くわしたり、イベントが行われていたりと常に何かしらは行われています。いろんな国や街を旅しましたが、こんなに何かしら日常的にお祭りがある地域は他にはないような気がします。

写真②

個人的な話になるのですが、先日日本からゴールデンウィークを利用して友人が遊びに来てくれていました。その時に「はっ」と気がついたのですが、オアハカ市内外、見所が多い‼︎ということです。そして、友人の言葉に「はっ」とさせられたのが

「街の人、英語全然しゃべらへんな……」

ということです。英語圏の観光客は多いですが、確かに街の人はまずはスペイン語で誰にでも喋りかけてくるのがオアハカだと思います。たまに、誰に教わったのか「ノー、タカーイ」とものを売っているおじさんもいたりしますが、アジアなどの観光地に比べれば少ないのなんの、です。

メキシコにはスーパーマーケットもありますが、市民の台所といえばやはりメルカード(市場)です。市場には果物やお肉などの食品から、民芸品やお土産などありとあらゆるものが揃っているので、観光客にも欠かせない存在です。

そして、オアハカの最大の特徴といえば郊外に様々な村が点在していて、各村々で雰囲気が全く違うということです。そんなものだと特に疑問に思わずにいたのですが、あまりに各村で雰囲気が違っていて驚いたということを友人がしきりに言うので、「言われてみればそうかもしれへん」と再確認したところです。(こんなものだと思っていたので、感覚が麻痺していましたが、よく考えると30分離れた町の雰囲気が全くもって違うなんていうことは日本ではほとんどないですよね……。)

写真③

それぞれの村には民芸品がありますが、独自に(しかも、村の中でも主に家族間で)受け継がれる技術なので、違う村に行くと全く違う民芸品や技術を持っているので、訪れがいがあります。市内のお土産やさんなどに行くと、様々な地域のものを扱っているので、手に入らないことはないのですが、村に足を運んで作り手の人に話を伺ったり、作る工程を見せてもらったりすると、さらに愛着がわく作品ばかりです。

郊外に足を運ぼうと思ったら、バスやコレクティーボタクシーなど公共の機関を使ったり、また人々と話をしようと思ったら必然的に言語が必要になってきます。とは言え、スペイン語は日本ではあまり馴染みがないので、「わからないけど、そのまま過ごそう!」と思っている人も多いと思います。しかし、想像してみてください。

絶対外国から来た、と思しき人が日本で「ありがとう」とか「お願いします」とか簡単なフレーズでもいいので私たちの言葉を使ってくれた時のあの妙なうれしさ。それを聞いただけで「日本語、お上手ですね」なんて日本人はすぐに言ってしまうと思いますが、他の言語でも同じではないでしょうか。スペイン語で挨拶をしたり、値段を聞いたりするとオアハカの人たちはとても好意的に接してくれます。

ですが、メキシコは(とりわけオアハカは)日本からは少し遠い国。言語力よりも観光や買い物が優先されてしまいがちなのはとてもわかります。せっかく捻出した1週間や10日の休みを語学学校でスペイン語を学ぶだけに使うのはもったいないという気持ちもとてもわかります。バックパッカーなどでガッツリと南米を回るという人は、グアテマラの方がはるかに安くスペイン語を学べるというのも聞きました。(そして実際、そういう旅人が多いので、オアハカはスルーされがちのようです。)

写真④

それでも私はやっぱりオアハカをお勧めしたいなぁ、と思います。もしも留学で2〜3ヶ月とまとまった期間オアハカに滞在できるのであれば、平日はスペイン語のクラスをとって放課後は市内の博物館やギャラリーを見て回り、週末にはいろいろな村や周辺にある遺跡を訪れるというのがおすすめです。

写真⑤


もしも1週間くらいしかないのであれば、週に3回ほどプライベートレッスンを2〜3時間ずつ受けて町歩きなどで必要なトラベルスペイン語を受けつつ、習ったスペイン語を使って郊外にも足を伸ばしてみる、というプランを組むこともできます。旅行以上留学未満という、ユニークな体験ができて面白いと思います。スペイン語、敷居が高いなぁ、と思っている方も是非一度スペイン語に触れてみてください。日本人にとっては発音は難しくないので、思い切りよく話せば聞き返されることなく通じるので、それがなかなかうれしいものです。

異国の土地にやってきたという旅行者気分だけで終わらせてしまうのは本当にもったいない町です。言葉も少しわかれば少しは暮らすように旅している気分を味わえるのではないでしょうか。きっと思い出深い旅になるはずです。

夏の旅計画、ぜひともオアハカを候補に加えてくださいね。


【写真】
オアハカのいろいろなところを撮った写真を載せてみました。あまりにランダムなので、「なんだ?!」と疑問に思われた方もいるかもしれません。こうして同じページに載せると、ほんとう、場所ごとの雰囲気の違いが一目瞭然ですね。

①イエルベエルアグア
オアハカ市内からコレクティーボタクシーを乗り継いで約1時間半。絶景が目の前に広がります。少し遠いですが、足を延ばす価値は大いにあり!公共交通機関の乗り継ぎのハードルが高い場合は、ツアーを利用して訪れることも可能です。

②テオティトランデルバジェ
羊毛を使った織物で有名な村です。オアハカ市内からはバスで約1時間。コレクティーボなら30分ほどで到着します。村に入ると多くの家庭の庭先で大きな織り機を目にすることができます。自然の染料を使って染められた糸の色は、繊細でほんとうに美しいです。

③サーガ
イエルベエルアグアの帰りになぜか一瞬降ろされる村。コレクティーボを待つ途中に動物が目の前を通過していきます。

④オアハカ市内
歴史的地区の町並みはユネスコの世界遺産に登録されているというだけあって、中心部は石畳の道も多く、かわいいお店もたくさんあるのでぶらり歩きがほんとうに楽しいです。

⑤モンテアルバン遺跡
かわいいだけじゃないのがオアハカの魅力の一つでもあります。モンテアルバン遺跡は市内からたった25分ほど離れたところにある遺跡です。
広大な敷地で、丘の上にあるので遺跡から見下ろす景色も素晴らしいです。


完全に、オアハカの回し者のような内容になってしまいましたが、おすすめしたくなるんです、誰に頼まれたわけでもなく!!笑 訪れるところ、見所がいっぱいなのに加えて、オアハカはご飯も美味しいので、それもおすすめポイントです。私の中では「ご飯の美味しいところに悪いところはない」というジンクスがあるので、オアハカはいい街です!

それでは、良い週末をお過ごしください。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

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