今日9月16日はメキシコの独立記念日です。昨晩、9月15日の午後11時には「グリート」という独立の叫びのセレモニーがありました。
「グリート」とは、1810年9月16日の夜明け前に、イダルゴ神父がグアナファト州ドローレスで教会の鐘を鳴らして独立の叫びを上げたことにちなんで行なわれるセレモニーです。メキシコシティのソカロでは大統領が、それぞれの州では州知事が庁舎のバルコニーにでて「¡Viva, México!」と叫びます。
▲2014年のメキシコシティのグリートの様子:YouTubeより
私は、友人のお宅に夕飯を招かれていたのでソカロには足を運びませんでしたが、オアハカのソカロでもたくさんの人がグリートのために集まっていたそうです。
グリートの様子は、テレビでも中継されていました。友人家族とテレビを囲んでみていましたが、その様子はなぜか日本の大晦日を思い出しました。みんなでご飯を食べながらテレビをみて独立記念の日を見守る、と言えば聞こえがいいのですが、話の内容は現大統領に対する文句や批判(?)と、出てくるレポーターの女の人たちのファッションについていいだ、悪いだと好き放題コメントしていておもしろかったです。
メキシコシティのグリートが中継されたあとは、各地の様子が映し出されます。どの州も女の人と男の人のペアになったレポーターたちがその様子を伝える、という感じでした。映し出される映像は花火が炸裂していたり、踊りまくっていたりとお祭り騒ぎそのもの。(この辺りが新年っぽい感じがしてしまうのでしょうか……?!)
それはさておき、招かれた先でいただいたのは「ポソレ」という料理でした。ポソレとは、豚の頭やモモ、豚足とトウモロコシの粒を煮込んだメキシコ料理です。水分が多いのでスープと思っているのですが、人によっては「これはスープじゃない」と言います。おいしいので、どっちでもいいのですが……。
▲ポソレ、食べるのに夢中で写真を撮り忘れました。「歩き方」や「指差し会話帳」でも紹介されています。
しっかりと煮込まれているのでホロホロになった豚肉が口の中でほわ〜ととろけて美味!!スープもおいしいのですが、その上にタマネギ、赤かぶ、レタス、オレガノ、ライム、サルサなどを好みでトッピングしていただきます。ちなみに、トウモロコシはいわゆるあのトウモロコシではなく、粒が大きくて白いトウモロコシです。トウモロコシ自体に味はないので食感を楽しむという感じです。そんなポソレは、好きなメキシコ料理のトップ3に入るくらいに好きです。
「ポソレが好き」
と前に話したことがあったので呼んでくれたのかな、と思っていたのですが、今日の朝学校に来て生徒さんと話していると「私のホストファミリーのところもポソレだったよ」「先生もポソレを食べたって言ってたよ」と言うではありませんか。
え?!そうなん?!独立記念日のときはポソレ食べるもんなん?!
とびっくりしたので、オフィスのメンバーに聞いてみると、グリートの夜にポソレを食べる人は多いんだそうな。理由を聞いてみると、その色に理由がありました。
- トッピングの赤かぶの「赤」
- ライムとレタスの「緑」
- トウモロコシの「白」
そう、メキシコの国旗の色なのです!!それを言われるまで全く気がつきませんでした。そういえば確かに、国旗の色ですね。
ポソレの作り方を検索してみたら、クックパッドにも何件か載っていました。このレシピが見た感じとてもおいしそうだったので、「ポソレ」が気になった人はぜひぜひ試しに作ってみて下さい。
その他にも、国旗の色の料理として「チレスエンノガダ」というのがあります。これは、めっちゃ国旗の色なので独立記念日周辺に食べられると聞いたことがあります。まだ食べたことはないのですが、そのうち試してみたいところです。
▲チレスエンノガダ。少し前になるのですが、生徒さんのホストファミリーで振る舞われたそうで、写真を送ってもらいました。これも「赤・白・緑」の色合いがきれいです。
ちなみに、今日はメキシコ人は働かないらしいです。どおりで街はひっそりしているはずですね……。ビバメヒコ〜!!!
▲セントロの様子。分かりにくいとは思いますが、電球の色はもちろんあの3色。街のいたるところで国旗や国旗カラーのものを見ているので、「赤・白・緑」の組み合わせを見ると、無意識に「あ、メキシコカラー」と思ってしまいます。
それでは、また!!
日本人スタッフ あみ
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