2018年7月25日水曜日

ゲラゲッツァに感じる、オアハカの「空気」

The Magic of Oaxaca
-人生を変えるオアハカ留学-

メキシコ南部🇲🇽オアハカにあるスペイン語語学学校 Instituto Cultural Oaxaca  (@ICOmexico1) の日本人スタッフ🇯🇵Nobuです。

【人生を変えるような経験をオアハカで】をスローガンにオアハカやスペイン語の魅力を発信しています😊

今回のテーマは、ずばり「ゲラゲッツァ」!!
以前もゆる〜く記事を書きました。

ゲラゲッツァはオアハカ固有のお祭りということもあって、死者の日とは違った雰囲気で盛り上がっています。

こちらの記事の最後に、メキシコ好きこそオアハカに来るべき理由を語っています。




前回の記事はこちら



ゲラゲッツァと死者の日の雰囲気


◇死者の日


unsplash-logoValeria Almaraz

まず、イメージしやすい「死者の日」から話しましょう。

最近、映画『COCO(邦題:リメンバー・ミー)』の題材にもなったのでご存知の方も少なくないと思います。


▼死者の日とは?
死者の日には家族や友人達が集い、故人への思いを馳せて語り合う。祝祭はカトリックにおける諸聖人の日である11月1日と翌日2日に行われる。地域によっては、10月31日の晩も前夜祭として祝われる。 
メキシコでは全土で行われ、特にパツクアロ湖に浮かぶハニッツィオ島とオアハカがよく知られる。 Wikipedia『死者の日 (メキシコ)』より


ガイコツやマリーゴールドの花など「メキシコ」らしいモチーフが満載の祝祭。

この時期、観光客もたくさん訪れ、街に繰り出せばガイコツの「フェイス・ペインティング」をしてる人たちを見かけます。

村のお墓まで足を伸ばせば、伝統的かつ厳かな雰囲気を味わえるのですが、市街地の雰囲気はどこか「欧米的」です(ド主観)


▼メキシコ人の友人もこう言ってました

最近は「死者の日」と「ハロウィン」の文化が混ざってきている


unsplash-logoAaron Burden


分かりやすいところでいうと、コスプレ文化がかなり入ってきていると感じます。

日本人なら馴染みがあると思います。ハロウィンになると渋谷に集まる「コスプレ集団」←個人的にはアリだと思います

文化や流行は変わりゆくので全然かまわないのですが、「伝統的なお祭り」という側面は少し薄まってるかもしれません。



◇ゲラゲッツァ



一言でいうと「オアハカだけのお祭り」なので、地域色が色濃い!

もちろん、この時期(7月後半から8月1週目頃)には、観光客向けの露店なども立ち並ぶのですが「欧米化」というほどではないです。

あくまでも、《オアハカのお祭り》なんですよね。

8つの地域を代表する踊りや音楽を披露したり特産品を分かち合うこの祝祭は、いわば民族の誇りの結晶


死者の日が、故人を想う「家族の祭事」なら
ゲラゲッツァは、「民族の祭事」


「伝統を守ろう」という強い意志を感じますね。



メキシコの中でのオアハカの「立ち位置」





ここで、メキシコにおける【オアハカの立ち位置】を考えてみます。

オアハカの「輪郭」に触れることでゲラゲッツァの雰囲気を感じて頂けると思うからです。


日本とメキシコの「心理的」距離は近ごろ、急速に近くなった気がします。

成田ーメキシコシティ間の直行便が就航し、メキシコシティやグアナファトは「留学都市」に変貌しました。

そう、メキシコはもう「遠くない」


じゃあ、「日本とオアハカの距離が近くなったか?」と訊かれると答えに詰まる。

なぜなら、多くの人はメキシコの他の地域に行くから


上述の通り、メキシコシティやグアナファトは常に多くの留学生がおり、日本人のコミュニティなどもあるようです。

大都市には観光スポットがたくさんあり、何より便利だから学生さんには良いと思う。


じゃあ、旅行の場合はどうか。

リゾートといったら、カンクンだろうし。「インスタ映え」するスポットもたくさんあり、世界的に大人気。





unsplash-logoJames Qualtrough


誤解を恐れず、一言でいうとオアハカは「田舎」だ。


いや、実際のところオアハカ市内はそこそこ栄えているし、際立って不便に思うこともない。

「地方都市」と表現するのが適切そうだけど、華々しい他の地域に囲まれると「田舎」と言わざるを得ない。


要するに、ゲラゲッツァは「田舎のお祭り」ということ。日本のお祭りをイメージしてほしい。

そこには、日本らしさや地域のこだわりが詰まってる気がしないでしょうか?


それはきっと、東京では見つけることができない、「らしさ」だと思うんです。


オアハカも綺麗な場所はたくさんありますが、グアナファトやカンクンほど「映えない」と思う。


ただし、メキシコの「らしさ」を感じるならこれ以上ない場所なので、興味のある方はぜひこの「空気」を感じに来てほしいと思うのです。

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