先日、1月6日はロスカの日でした。東方の三賢人がやってきて、子どもたちはプレゼントをもらえるらしいのです。これは、新約聖書に登場する東の方からやって来た占星術の学者たちが誕生したイエスを見て拝み、乳香、没薬、黄金を贈り物として捧げたことに由来しています。日本ではイエス生誕のクリスマスはお祝いされますが、クリスマス関連のお祝いは25日までのものとして扱われています。そもそもが商業的な祝われ方なので、宗教的な要素は含んでいないし、その後に大切なお正月が控えているので一気にお正月モードになります。しかし、メキシコやカトリックの国ではこの三賢人が来るまでがお祝いです。(だから、お正月を過ぎてもクリスマスツリーなどもが飾られていて、若干変な感じがするのです。)
メキシコでは「ロスカデレジェス」というパンでお祝いされるのが一般的です。大きなリース状になったパンを職場や家族で切り分けて食べるのですが、中に何体か赤ちゃんの人形(スペイン語では、キリストのことはJesúsヘススと言います。)が埋め込まれてあるのです。
それを見つけた人は「今年一年ラッキー」の証であり、その幸せをみんなに分けるために2月2日の「Día de la Candelaria」という日にタマーレスを買うという習慣があります。宗教的には、その日はキリスト生誕から40日目に当たり、聖母マリアの浄化をお祝いするのだそうです。
ICOでもロスカのパンでお祝いされました。大きなパンはメロンパンみたいになったゾーンと普通のパンの上にアッテ(写真で見える緑や赤いもの)というフルーツが乗ってあるゾーンがあります。
これを、自分が食べたい好きな量を切って食べます。
パン屋さんによって味が違うのですが、メロンパンゾーンがオレンジ味になったところもあり、美味! |
今年一人目のヘスス人形! |
慎重に切り分けて、周りも見守ります。 |
出ました!ヘスス! |
またまた出ました。ヘスス。 |
中には2個もみつけた生徒さんも! |
左側のパンにヘススの足が見えますか?こんな感じでパンの中から出てくるのです。ちょっと怖いかも。 |
そもそも、パンに埋め込まれているという発想がすごいですよね。 |
でも、見つけるとみんな嬉しそう。 |
パンを切っているとがっとナイフにあたって発見です。 |
先生たちもみつけました。 |
国が変われば文化も変わりますが、日本には全くない習慣なので面白いですね。スペインに留学していた人に聞いたら、スペインにもロスカはあるのだそうですが、クリームをつけて食べるのだそう。それもおいしそうですね。
1月6日はとにかく町中ロスカだらけだったので、どこに行っても
「あ、ロスカ食べる?」
とすすめられました。おかげで色々なロスカを味わうことができました。
日本では、お正月の料理の後は七草粥でお腹を労ったりしますがメキシコは最後にパン。なかなか重いです。
みなさんのお正月はどうだったでしょうか?それでは、良い一週間をお過ごしくださいね。
日本人スタッフ あみ
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