2016年11月8日火曜日

【死者の日コース】コンパルサ(仮装行列)

こんにちは。すっかり、落ち着きを取り戻した死者の日後のオアハカです。

先週は月曜日からICOでも街中でも、とにかくオアハカ中が死者の日のムードであふれていました。一年のうちでも死者の日の時期は特別街がにぎやかになるオアハカですが、今年の死者の日のお墓巡りツアーでは、日本人観光客と思しき方たちもたくさん見かけました。日本でも「骸骨祭り」「メキシコ=死者の日」という風に知名度が上がって来ているのだな、と感じました。何れにしても、ワンダーランドメキシコが世界に知られるということはとてもいいことだと思います。

今年は、メキシコシティでも死者の日の大きなパレードが行われたようですが、オアハカでは、連日どこかでコンパルサ(仮装行列)が行われていたり、コンパルサというわけではないのに、骸骨メイクの人や仮装している人が街の中をうろうろと歩いていて、本当に不思議な雰囲気の一週間でした。

ICOコンパルサ

ICOでも、例年通りコンパルサが開催されました。ワークショップで作ったマスクの展覧会もありました。



みんなが思い思いに作ったマスクをこのように並べると、圧巻!個性とセンスが光ります。緑の芝生に並べられた色とりどりのマスクは本当に素敵でした。


毎日プロセスを経てコツコツと完成したマスクたち。メキシコでは笑う骸骨をよく見かけますが、自分の顔から型を取ったマスクは、どれも不敵な笑みを浮かべているように見えました。


マスクの他にも、いろいろな小道具を用意してくる人もたくさんいました。本格的〜!


完成したマスクをつけている様子を見ると、「ああでもない、こうでもない」と言いながらみんな作っていたよなぁ、と制作風景が蘇ります。


学校に「ウイチャ」という猫がいるのですが、猫のマスクを作った女の子がいました。


年々マスク作りの技が(講師陣)上がって来ているような気がします。ツルッとした質感を出せるようになって来たので、その後の色ぬりが容易になり、その結果めちゃくちゃプロフェッショナルなマスクが完成するのです!


おばちゃん世代の人たちの気合の入り方はかなりのものです。それにしても、この骨がプリントされた透けたシャツは一体どこで購入したのか……、写真を撮りながら余計なことばかり考えてしまいます。


夫婦で参加されていたのですが、マスクが妙にマッチしていてなんだかかわいい。


親子でマスク作りを体験しました。コンパルサは、みんなで音楽に合わせておどりながら街を練り歩きます。


「写真を撮らせてください」と頼むと、こんなポーズをとってくれました。


国籍と年齢を超えていい友達の二人。笑顔が素敵です。後ろのジャガーのおじさんもシュールです。


ICOの周りを練り歩いて再びキャンパスに帰って来ました。今年のパレードは本当ににぎやかで、戻って来てからもメスカル・パン・チョコラテでお祝いは続きました!


音楽団が祭壇の前で演奏して、死者を迎えます。


コパルも焚かれました。いい匂いのお香です。


今年の祭壇。センパスーチル(マリーゴールド)のオレンジが本当にあざやかで、そして良い香りに包まれます。


【おまけ】
祭壇に設置されていた死者の日パン。死者の日パンは様々な種類があるのですが、オアハカ内だけでも村や地域によってデザインが変わります。この死者の日パンは私が今まで見た死者の日パンの中で一番かっこいいと思ったものです。ミトラの地域のものだそうです。


まとめ

ICOの死者の日コースは今年も、盛大に終わっていきました。この時期をめがけて留学にくる方も多いです(日本人だけではなく、その他の海外の方も)が、死者の日を体験するだけではなく、文化面や歴史までも学ぶことのできるコースは本当におすすめです。2016年度の死者の日コースは終わってしまいましたが、オアハカ留学・スペイン語留学を考えていらっしゃる方は、ぜひともこの時期のオアハカをお見逃しなく。留学時期としてご検討してみてはいかがでしょうか。

また、今年は多くの日本の方にICO主催のお墓巡りツアーにご参加いただきました。参加していただいた皆様、どうもありがとうございました!

世界一周旅中のmayumiさんがICOの「死者の日コース」についていろいろと詳しく紹介してくれています。かなりおもしろいので、「メキシコの死者の日、気になっていたけど見逃してもうたーーー!!」という方はチェックしてみてください。

mayumisさんブログ:The used key is always bright.

最後に、個人的な意見になりますが、死者の日をきっかけに、このメキシコという国にたくさんの人が興味を持ってもらえればいいなと願います。別にこれは私がメキシコの回し者だというわけではなく、日本とメキシコがあまりに違いすぎるのがいいなと思うのです。違いから学ぶことは私たちが思っている以上に多いのだと近年ますます感じるようになりました。違いを知ることにより、お互いを認めることや尊重することの大切さを自覚することができますし、自国の素晴らしさにも改めて気がつけるのだと思うのです。だから、日本と正反対の国を訪れたり留学したりするのは、単に違う言語や文化の中にいて刺激的というだけではなく、自分の国や自分自身を見つめ直す良いきっかけにもなるかもしれないと思います。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

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