こんにちは。
クリスマスコースのワークショップ第1週目の最終日は、「ナシミエント」作りです。ナシミエントとは「誕生」のことで、特にキリストの誕生のことを差します。この時期「ナシミエント」というと、キリストの誕生の状況を再現した置物のことをいいます。
セマナサンタでは祭壇、死者の日にも祭壇、クリスマスはこのナシミエント。こうして一年を見てみると、メキシコの行事は飾り物が好きだなぁ、という印象を受けます。
まずは、台を設置。クラフト紙をくしゃくしゃにして岩の質感を出します。
芝生(??)やコケを置いて、ジオラマを作っていきます。この時期には、ナシミエント用にこのような芝生やコケの素材が市場に売られているのだというから驚き。
さっきまでただの箱だったのが、あっという間にこの様子。「こうしなければならない」という決まりがないから、豪快にコケを置いたり、草を散らしたりするとそれっぽく見えるのでしょうか……。なんか良く分からないけどすごい、この一言につきます。笑
ナシミエントは、日本のひな祭りのひな飾りに似ている気がします。各人形に役割があって、一つのストーリーを構成しているからです。真ん中には、マリアとホセがおかれます。その他にも三賢人や羊飼い、羊などキリスト生誕に関わる人形が並べられます。だから、一見ランダムにいろいろな人形が並べられているようにも見受けられるのですが、一つ一つに意味があり、ストーリがあるのです。それを踏まえてみるとなかなか興味深いです。
ひな飾りと大きく違うのは、「この順番で並べる」「ここに配置する」というきちんとしたルールがないので、同じ人形や素材を使っても、作る人・飾る人によって違うというところです。だから、キリスト生誕時の話を知らないと、山のようにある人形をどこに置いていいのやら見当もつきません。
先生にストーリーを教えてもらいながら、そして、昨年の設置の様子をiPadで確認しながら人形を設置していきます。
キリストの赤ちゃんの人形はクリスマスの日まで飾らないのだそうです。(=まだ誕生していないから。)なので、マリアとホセの間にはまだ何も置かれていません。
最後に電飾を散らしてスイッチを入れればあっという間にナシミエントの完成!!
日本のクリスマスと違って、カトリックのクリスマスはより宗教的で、家族の行事という印象を受けます。家に設置する家庭もあるそうですが、街のあちらこちらで大規模なナシミエントを設置している様子を見かけます。
行事の多いメキシコですが、クリスマスは特にみんなが楽しみにしているんだな、という印象を受けます。わくわくした感じが街に漂っていて、思わずクリスマスまでの日を数えてしまいます。
日本のクリスマスとは違った雰囲気です。いつかの旅の予定に、ぜひぜひオアハカを加えてみて下さいね。
それでは、良い週末をお過ごし下さい。
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
0 件のコメント:
コメントを投稿