2017年3月29日水曜日

サマリタナ

気温上昇中!!!のオアハカです。昼間の道は暑くて日陰ばかり探して歩いてしまいます。メキシコの人たちは強い太陽だってへっちゃらなのかと思いきや、同じように建物の影のある方を歩いているので、やっぱりみんな暑いよな、と妙なシンパシーを抱いてしまいます。

先日、3月24日は「サマリタナの日」でした。日本では聞き慣れないこの行事ですが、メキシコの中でもオアハカ独自の習慣らしいのです。

サマリタナとは?

サマリタナの日には、教会や道端などでアグアフレスカ(味のついたフルーツなどの水)が振る舞われます。これは、聖書の中である女性がキリストに水を振る舞ったというエピソードに由来していて、オアハカでは19世紀ごろにサンフランシスコ教会とメルセー教会で始まったと言われているそうです。それが人気となっていつしか現在のように町中で訪問客へアグアフレスカをふるまうという習慣として残っているのだとか。場所によってはオアハカ名物のニエベ(アイスクリーム)のところもあるみたいです。

いずれにしても、訪問者を温かく迎えるというオアハカの人のホスピタリティを感じる行事だと思います。

ちなみに、聖金曜日の3週前の金曜日がこの「サマリタナの日」ですので、セマナサンタの時期にオアハカ訪問を検討している人はカレンダーで数えてみてくださいね。

ICOサマリタナ2017

Instituto Cultural Oaxacaでも、行われました!

今年のアグアはチラカヨーテとマンゴー。

チラカヨーテは、クロダネカボチャという名前のかぼちゃの一種です。繊維質のとても多いかぼちゃという感じで、ライムの皮やパイナップル、シナモンなども入っていて初めて飲むと不思議な味わいですが、慣れてくると妙に癖になります。


この季節は、ハカランダ(ジャカランダー)の木に目を奪われがちですが、ブーゲンビリアも美しく咲き誇ります。鮮やかなピンク色です。


授業でサマリタナについて勉強したクラスの生徒さんがスピーチを披露してくれました。


普段はなかなか在学生が勢ぞろいする機会がないので、イベントごとがあるとみんなで集まれるのでいいですね。


ほとんどの生徒さんがアグアを2種類飲み比べしていました。全体的には人気は半々といった感じでしたが、日本人の生徒さんにはチラカヨーテがやや不人気でした。……多分、あと2、3回飲めばはまってくると思います。

暑い季節はアグアで水分補給!


オアハカはこれからますます暑い季節になります。日本では7月8月が夏真っ盛りで暑い時期ですが、オアハカでは4月5月が圧倒的に暑いです。

アグアフレスカは街のいろんなところで見かけます。水分と適度な糖分も補給できるので、暑い季節には手放せません。

オールチャータ(お米味)、ハマイカ(ハイビスカス)、リモン(ライム)、サンディア(スイカ)など様々な味があるので、いろいろ試してみるといいと思います。

オススメは、オールチャータです。お米の水って!!と最初は違和感があるのですが(だいたい未知の食べ物飲み物はそうですよね。)、飲んでいるうちになんとなーく癖になり、気がついたら結構いける、というか、好きかも、とどんどんはまっていく味です。

オアハカでは特にオススメです!

というのも、メロンとナッツが入っているのです!!

出典:taste buddies
他の地域でオールチャータを飲んだ時は確か、こんなにモリモリと具は入っていなかったはず……。メロンとナッツが豪快に入ったオアハカのオールチャータは本当に絶品です。

それでは、暑い季節をアグアで乗り切りましょうーー。


日本人スタッフ あみ

2017年3月23日木曜日

オアハカの治安2017年

こんにちは。オアハカの情報やオアハカにある語学学校Instituto Cultural Oaxacaの情報を発信している当ブログ。

留学をする際、あるいは町歩きをする際に役立ちそうなことを書いているのですが、治安に関する記事は特によく閲覧していただいています。


2017年3月20日月曜日

海外プリペイドカード

こんにちは。最近オアハカの街では一斉にハカランダが花をつけています。


青い空をバックにハカランダの花があまりに鮮やかだったので思わず立ち止まって写真を撮りました。

ちょうど春分の日だし春がやってきたなぁ、という感じです。(実際は日向を歩くとすでにめちゃくちゃ暑いのですが……。)

さて、今日は「海外プリペイドカード」なるものの話をしたいと思います。

海外プリペイドカードとは?

私自身は普段はクレジットカードを使ったりこちらの銀行口座のカードを使っているので聞いたことがほとんどなかったのですが、日本でお金をチャージしてきて海外で支払いに使ったり、ATMで現地通貨をおろしたりできるのがこの「海外プリペイドカード」というものなのだそうです。しかも、銀行口座が不要なので気軽に作ることができて、チャージした分しか使えないので使いすぎる心配もないとのこと。

現金を持ち歩くのはやはり安全上心配なのでカードを持ってくることをおすすめしていますが、銀行口座を開設したり学生さんで未成年でクレジットカードなどを持つのが難しい場合は、この「海外プリペイドカード」というのが良い選択肢になりそうですね。

どんな種類があるのか?メリットは?

少し調べてみると、いろんな会社から出ていてどれがいいのか決定打的なものはあまり見出せませんでした。ICOで勉強している生徒さんの中にもこの海外プリペイドカードカードを持ってきている方がいるので聞いてみたところ、以下の3社のものを使っている人が多いようです。特に、現役の学生さんが休みや休学中に留学している場合にはこの海外プリペイドカードが人気のようです。

  • キャッシュパスポート
  • マネパカード
  • GAICA

かかる手数料もだいたい同じであることや、取り扱い通貨数が異なるものの、メキシコペソが各社取り扱いの通貨以外なので、結局現地通貨を米ドルに換算して米ドル決済になりその際に為替手数料がかかってしまうとのことであまり差別化が図れません。

となると、そのほかに決定打となりそうなものは、「追加で送金ができるかどうか」という点です。

どういうことかというと、プリペイド式なので使える金額はチャージされた金額が上限になります。留学中に、その金額を使い切ってしまった際に追加で入金ができるかどうかが各社微妙に違うルールが設けられているようなのです。

例えば、「キャッシュパスポート」だとあらかじめ委任手続きを済ませておけば本人(カード保持者)以外の人(家族)でも追加で入金することができるそうです。

一方、「マネパカード」ではカードの名義人しか入金の手続きができないそうです。つまり、途中でお金が尽きてしまって入金してさらに使えるようにしたいという場合にそれができないのです。

GAICAはチャージ手数料がかかりますがネットバンキングを使ってチャージすることができるとのことでした。

まとめ

現金は盗まれてしまったら終わりですが、カードであればなくなった時に利用停止するなどの措置がとれます。大量の現金を持ち運んだり管理をするのはやはりリスクが高いのであまりおすすめしません。かといって、クレジットカードはあまり持ちたくないという人にはこのあらかじめ上限自分で決められる「海外プリペイドカード」というオプションが有効だと感じました。

オアハカではカードでの支払いができるところは限られているのでどうしても現金が必要な場面が多く現金の管理が悩みの種だったりもします。ATMは市内にも多く設置されているので現金を手に入れるのもカードがあれば容易です。

それにしてもカード一枚で現地の通貨が引き出せたり、ネットを使って残高を確認したりチャージしたりするとは本当に便利な世の中ですね。今日は海外プリペイドカードのことを紹介しましたが、各種カードでかかってくる手数料のルールが異なります。そのためクレジットが得な場合もありますし、あるいは国際キャッシュカードやプリペイドカードが得になる場合もあります。それぞれのカードの特徴を自分自身でよく把握して、各場面で使い分けることが重要だと思います。

なお、留学の費用の大半を閉める授業料とホームステイ料ですが、ICOでは渡墨前に日本にてお支払いを済ませていただけるサービスがあります。詳しくはお気軽にお問い合わせくださいませ。

オアハカの7月はゲラゲッツア月間で、様々なイベントが町中で行われます。まだまだ先の話かと思いきや7月まではあと4ヶ月あまり。夏の留学の計画を少し真剣に立ててみませんか?


お問い合わせはお気軽にどうぞ!

それでは、良い一週間をお過ごしくださいね。

日本人スタッフ あみ

2017年3月16日木曜日

【死者の日のオアハカ】

こんにちは。

セマナサンタが近づいているオアハカですが、わくわくする映画の予告が発表されました。ピクサーによる今秋全米で公開予定の映画「COCO」です。

この映画は、メキシコの死者の日を題材にした映画です。ミゲルという少年の冒険のストーリーだそうですが、詳しいあらすじやコンセプトはこちらのサイトからどうぞ。

BEAGLE the movie : ピクサー最新アニメ『ココ/Coco』のコンセプトアートやあらすじが公開!

死者の日

死者の日については、度々このブログでも取り上げて来ました。一言で説明するならば、日本のお盆のようなお祭りです。

故人の魂がこの世に戻ってくると考えられていて、祭壇を設置したり特別な料理を用意したりして盛大にお祝いされます。メキシコの中でもオアハカは未だに古くから伝わる伝統が残っており、盛大に死者の日がお祝いされる地域です。

死者の日コース2017


Instituto Cultural Oaxacaでは、毎年死者の日に合わせて死者の日の特別コースが開催されます。

<コースのハイライト>
コース期間中は、特別なワークショップやイベントが開催されます。

  • マスク作り(ワークショップ)
    メキシコでは、お祭りの時にマスクをが多々使用されます。死者の日コース中にはマスク作りのワークショップが行われます。型を作るところから始めるので、世界に一つの自分の顔にぴったりと合うマスクを作ります!大人も思わず熱中してしまうものを作るワークショップ。出来上がったものはもちろん持ち帰ることができるので、オアハカの良い思い出になること間違いなしです。

  • お菓子作り (ワークショップ)
    死者の日の前後には、市場の様子もガラリと変わります。祭壇に備えるための花やお菓子などが並び見ているだけで楽しいです。ワークショップでは、死者の日にまつわるお菓子作りにも挑戦します。シュガースカル(骸骨の砂糖菓子)などの定番から、その季節によく食べられるお菓子までいろいろです!食は文化の大切な要素です。美味しく食べてメキシコ文化を学びましょう!
  • マスク展覧会
    他の生徒さん達が作ったマスクを一堂に並べて展覧会が行われます。同じ工程を経て作られたマスクも、完成したものはそれぞれの個性がひかります。



  • コンパルサ
    コース期間中に、ICO主催でパレードが開催されます。ワークショップで作ったマスクをつけて学校周辺を音楽とともに練り歩きます。
<期間>
2017年度の死者の日コースは10月23日〜11月3日の2週間です。

1週間からの受講も可能ですが、ワークショップを楽しんだり死者の日についての理解を深めたりするには2週間の受講が断然おすすめです。

また、お墓などを巡るツアーも例年開催されています。(今年度の日程と料金については未定)

メキシコの文化も存分に体験できる死者の日コース期間中のスペイン語留学へのお問い合わせはお気軽にどうそ!

10月はまだ先になりますが、映画COCOの予告編に合わせて少し早めのお知らせでした。この秋はオアハカでメキシコを体験してみませんか?

夏(7月)にはゲラゲッツァのお祭りもあります。こう書くと、一年中お祭りばかりのオアハカのようですが、本当にいつ来てもおいしい食べ物とやさしい人たちとお祭りがあなたを迎えてくれますよ!のんびりとしたオアハカタイムでお待ちしています。


日本人スタッフ あみ

2017年3月14日火曜日

メキシコ入国時の注意点

こんにちは。最近夕方になると雨がポツポツと降ることがあります。雨季はまだ始まっていないはずなので、なんだか珍しいなと思いながらみています。昼間の気温はぐんぐんと上昇中なので、雨が降ったあとは涼しくなるので決して嫌な雨ではありません。

さて、今日はツーリストカードの話をしたいと思います。

ツーリストカード(入国フォーム)

日本のパスポートを持っていれば、メキシコにはビザなしで入国することができます。入国時には「ツーリストカード(入国フォーム)」と呼ばれるカードをもらうことになるのですが、それがいわゆる「滞在許可証」になります。

カードに必要事項を書き込み入国手続きの時に提出します。数字を記入された半券がパスポートと一緒に返されるのですが、この時に記入された数字こそが「メキシコ国内への滞在許可日数」となるのです。

出典:BajaBound.com

最大で180日(約6ヶ月)の滞在許可がもらえますが、入国の際の担当者によっては90日や30日など短い期間しか滞在許可を出してくれない人もいます。その数字がたとえ短くても自分が滞在する日数をカバーしていれば問題はないのですが、必要日数がカバーされていない場合は、帰りの航空券などを提示して必要日数をもらえるように変更してもらう必要があります。出国時に、滞在許可日数を過ぎていると罰金を払わないといけなくなるので、十分な日数をもらうことがメキシコ入国時にとても重要になります。

延長の手続きはできない(病気で国を出国することができないなどの特別な理由がない場合のみ延長可能)ので要注意です!!

帰りの航空券

「片道の航空券で入国できるかどうか」という質問を受けることがあります。

メキシコは、入国時に往復航空券または第三国へ出国するチケットを持っていないと入国させてもらえません。

私自身はメキシコに来る際には往復航空券を持って入国しているので、搭乗を拒否されたことはないのですが、実際に入国させてもらえなかったという話を最近ちらほらと聞きます。

メキシコを出国することを証明するチケットを持っていない状態では入国できないので、どうなるかというと

「その場でチケットを買わされる」

のだそうです。

航空会社の人を連れてこられて、チケットを購入させられるのだそうです。昨年だけでこのケースを2回聞きました。

ですので、メキシコにやって来る際は必ず往復チケット、あるいは旅の途中の方はメキシコを抜ける際のチケットを必ず持って来る必要があるので気をつけてください。

航空券は片道購入の場合の方が逆に高くついてしまうことがあるので、往復で購入しておくのが無難ということです。

ICOで受講をする場合

180日以内の語学留学であれば、ツーリストカード(入国フォーム)で入国していただくことになります。

ツーリストカードの扱い

ツーリストカードはメキシコを出国するときに返すことになるので絶対に無くしてはいけません。また、メキシコ滞在中は滞在許可の証明となるため携帯することが義務付けられています。

長距離でバス移動をしている際などにID提示を求められる場合がありますが、この時はパスポートとセットで滞在許可日数をカバーしたツーリストカードの提示の必要があります。この時に、もしも滞在許可日数をオーバーしたツーリストカードを持っている場合は日本に強制送還になる場合もあるそうなので要注意です。また、携帯していない場合は身分が証明できるまで身柄を保護されるそうです。

ツーリストカードの扱いについては注意が必要です。

まとめ

留学を考えるにあたって、ビザや滞在方法については一番気になるところです。ICOにいらっしゃる生徒さんの中でもツーリストカードのことをよくわかっていないので

「それ、捨てちゃったよ!」

と言われる方も稀にいらっしゃいます。ツーリストカードのトラブルについては、あとで移民局に行く、出国時に罰金を払う、などをすれば無事に出国することはできるのですが、やはり渡航の前に知っておきたい事項です。

メキシコでは180日(約半年)という長い間の留学であっても学生ビザを取得する必要がないので、語学留学をしようと思えば敷居が低い国であると思います。またオアハカは、温暖な気候とおいしいご飯、そして何よりもあたたかい人たちがいるという点で、留学が初めてだという方にも本当におすすめの街です。



スペイン語を勉強するか迷っている人、メキシコに来てみようかと迷っている人はオアハカを候補地に入れてみてはいかがでしょうか。

7月にはゲラゲッツァというオアハカ最大のお祭りもあります。オアハカだけにある特別なお祭りで、華やかな民族衣装と踊りが街を鮮やかに彩ります。この季節にはメスカルのお祭りや民芸品の見本市などが街のいたるところでで開催されるので、街歩きも楽しい季節です。夏に向けてスペイン語留学を計画をスタートさせてみてくださいね!

気になることや、質問などあればお気軽にお問い合わせください。

それでは、良い一週間をお過ごしください。

日本人スタッフ あみ

2017年3月8日水曜日

メキシコ料理に欠かせない食材といえば……

こんにちは。ICOの阿見です@ICOmexico1

今日は朝からくもりがちのオアハカ。

突然ですが、メキシコ料理は好きですか?

日本でも、近年メキシコ料理の人気は高まってきていると思います。

メキシコ料理の「辛い」というイメージを持っている人もたくさんいるかもしれませんが、それは必ずしも正しくはありません。どちらかというと、料理自体の味はとても素朴なものが多いと感じます。そこに、さまざまな種類のサルサ(ソース)をかけて、自分好みの味にして食べるので、辛いのが好きな人はここで辛いサルサをたくさんかけるし(信じられないくらいたくさんかける人もいます。)、辛いのが苦手な人はあまり辛くないものを少しかけて味を整えます。意外にもメキシコ人の中にも辛いのは苦手、という人にも出会います。

タコスも、日本では「タコシェル」なる硬い皮が売られていたりしますが、あれはアメリカを経由したメキシコ料理です。

出典:México Food and Travel
メキシコのタコスはこんな感じです。10センチくらいのトルティージャ(2枚重ねになっているところが多い)の上に具が乗せられているだけというなんともシンプルな状態でやってきます。屋台などで注文すると、

¿Con todo?(全部乗せる?)

と聞かれることが多いですが、このtodoの正体は、「パクチー」と「玉ねぎのみじん切り」です。メキシコにもパクチーが苦手な人がいるのでしょうか。一応聞いてくれます。

席に着くと、ライムなどの各種薬味が置いてあります。サルサが数種類あり、ここにワカモーレなどもあります。うどんや鍋など日本料理にもこの「薬味で味を整えるシステム」がよく見られますが、これは本当にありがたいシステムだと思います。

ワカモーレと聞いて、一昔前なら「なんだそれは?!」となっていたでしょうが、近年はメキシコ料理の普及によって市民権を得てきているような気がします。

出典:@dime

ワカモーレとは、アボカドを基調としたディップでトルティージャチップなどをつけて食べるおつまみのような料理として日本では普及していると思いますが(写真のイメージですね。トマトや玉ねぎのみじん切りが入っていることもあります。)、メキシコでは水を加えて、ミキサーでさらさらな状態にしたワカモーレなどもよく見かけます。こちらのものが「薬味」ワカモーレで、タコス屋さんや食堂などによく置いてあります。

出典:ZONA Guadalajara
リキッドワカモーレはこんな感じのイメージです。これをかけると旨味が増すので、ついついかけ過ぎてしまいます。

このように、アボカドはライムと並んでメキシコ料理には欠かせないアイテムです。そして、アボカドはメキシコ原産の果物でもあるのです!

日本でもアボカドが売っていますね、さてその産地は?

日本でも普通のスーパーでも見かけるようになったアボカドですが、その産地を皆さんはご存知でしょうか。

調べてみるとなんと、日本で売られている96%ものアボカドがメキシコ産なのです。(参照:果物ナビ

メキシコに思い入れがある人ならスーパーでメキシコ産という表示を見ただけで、「ああ、はるばるメキシコから来たのかー、このアボカドは」と妙な感動を覚えたりもしますが、まさかそのほぼ全てがメキシコ産だったとは。その事実を知って、今再び妙に感動しています。

調べてみると面白いことをしている人はいるもので、日本で販売されているアボカドのラベルを集めている方がいるようです。(参照:アボカドコレクション)こちらを見ていると、ミチョアカン州のウルアパン市で栽培されているものが多いようですね。

アボカド、どのように食べていますか?

アボカドですがワカモーレにして食べたり、角切りにしてサラダに入れて食べたりしてもおいしいですね。シンプルな調理法でおいしくいただける上に、健康にも良いとされているのも、好まれて食べられている理由だと思います。

日本では一つ150円くらいするようなので、毎日食べることはなかなか難しいかもしれませんが、メキシコでは市場などで1キロ35ペソくらいで売られています。1キロで200円くらいなので、さすが産地だけあり安くて驚きです。メキシコに来たら、アボカドを食べまくるしかないですね。

オアハカに来たら

オアハカ料理にもたくさんアボカドが使われているので、食べる機会が多いと思います。オアハカ名物トラユーダの上に乗っかっていたり、スープの中に入っていたり、トルタ(ホットサンドイッチ)の中に挟まっていたりと、本当にいろいろなところで目にします。

出典:VERO HOY

アボカドの種類

日本では、アボカドといえばいわゆるこういう形のものが主流です。しかし、オアハカにはいろいろな種類のアボカドがあります。

1)ハス

出典:La República
日本人が「アボカド」と聞いて思い浮かべるのはこのタイプのものではないでしょうか。皮が硬くて、緑あるいは黒い色をしています。

このタイプはしっかりとした食感なので、そのまま切ってサラダに入れて食べてもよし、スープにして食べてもよし、ワカモーレを作ってもよしの万能タイプです。


2)マンテキージャ/バター
出典:http://www.botanical-online.com/aguacate-cultivo.htm
バターの名を持つこのアボカドは甘くてクリーミーなのがその特徴です。皮は緑色をしていて、中は黄色みの強い色でまさにバターのようです。

これは好き嫌いがあるらしく甘いのがあまり好きではないという意見もありました。しかし、ワカモーレを作ったりするのには向いているとのことでした。


3)ブランダ/クリオージョ
出典:Anthropology of food
そして、最後に紹介するのがこの小ぶりなアボカド。アグアカテクリオージョと呼ばれています。クリオージョは「その土地固有の」という意味があるので、原種のものなのかもしれません。確かに、このタイプのアボカドはスーパーなどで見かけることはなく、市場で村からやってきたおばさんが袋に入れて売っていることが多い気がします。

小ぶりで、皮が柔らかいのが特徴で、なんと皮ごと食べるのだそうです。皮をきれいに向くのが難しいため、ワカモーレを作るのには向いていないらしいのですが(作る際は、皮ごと入れるのだそう!)、熱々のトルティージャの上に、このクリオージョを潰して塗りつけ、そこに塩を少し降って食べるのがとっておきの食べ方なのだとか。想像するだけでよだれが垂れてきそうです。

オアハカに来たら、このアボカドのクリオージョを試してみてくださいね。


Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

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