2015年9月30日水曜日

オアハカの教会のお祝い

こんにちは。今日で9月もおしまいですね。

日本は、スーパームーンや福山雅治の結婚のニュースで盛り上がっているようですが、オアハカはここのところ常に曇りで空が見えません。というわけで、せっかくのスーパームーンも見ることができませんでした。残念‼︎しかし、福山雅治結婚のせいで日本が揺れたという情報はしっかりと届いています。

その代わり、数日前の晩にものすごい爆音がしていたので何事かと思い出てみると、花火が上がっていました。

お祭りの町、オアハカ


オアハカは、本当にお祭りの多い街です。普段から、そこらじゅうから爆竹の音やブラスバンドの音が聞こえてくるので、慣れていないといきなり大きな爆発音が聞こえてくるのでどきりとしてしまいますが、慣れると、「ああ、祭りか」と無関心にすらなってしまいます。慣れとは恐ろしいです。

そんな私でさえこの間のあの爆音は放っておけませんでした。慌てて家を飛び出すと、近くの教会の方から賑やかな声が聞こえてくるではありませんか。

オアハカは小さな街ですが、教会がいたるところにあります。ICOからも歩いて3分くらいのところに一つ、さらに3分ほど歩くとまた別の教会があると言った具合です。各教会にはそれぞれメインで祀られているものが違うのだそうです。そのメインで祀られている聖人や聖母の記念日にはさらに盛大にお祝いされることが多く、そのお祝いの日が近づくと教会の周りに簡易の屋台が立ち並んだりしています。

音を聞きつけたあとにダッシュで会場と思しき場所に向かったのですが、すでに回転爆竹は終わった後で残骸だけがそびえて立っているのでした。「残念だなぁ」と思いながら教会の中に入ってみると(実は、その教会には初めて入ったのですが)、聖母さまがずーんと飾られてありました。普段はどのように飾られいるのかわからないのですが、その日は「マントの下を通り抜けるにはこっち」という案内がされていました。

マントの下を通り抜けることは、たぶんとてもありがたく、ご利益があることなんだと思います。せっかくなので、マントの下を通り抜けさせてもらうことにしました。聖母の像をピンク色のライトでライトアップするあたりが、日本と大きく違うなぁ、と感心してしまいます。



キリスト教のお祝いと、メキシコのはちゃめちゃな夜店たち


後日調べてみると、この聖母さまは「慈悲の聖母」というそうです。このようなお祝いは、この聖母さまに限らず各教会に祀られている聖人や聖母ごとにお祝いの日が決まっています。

宗教的なお祝いなので、静粛な感じなのかと思いきや、もちろんそれ自体はとても厳粛なものだと思いますがここはメキシコ。教会の外のお祭り騒ぎがやはりすごいです。

簡易の屋台が立ち並び、移動遊園地までセットされています。移動遊園地、日本では見かけませんが、昨日まで何もなかったところに結構な大きさの電動遊具が設置されているのを見るのは圧巻です。夜になるとライトアップされ、ものすごい存在感。それが所狭しと敷き詰められていて、本当におもしろいです。



船のような遊具も、移動遊園地とは思えないほどの角度で揺れます。せ、攻めるなぁ……‼︎メリーゴーランドもたまに乗り物や馬が取れてしまって、ただの棒が回っている時もありますがおかまい無し。安全基準って何?!と心配せずにはいられません。しかし、みんなキャッキャキャッキャと楽しそうです。

移動遊園地は日本では見かけない光景ですが、その他の屋台は日本のお祭りの夜店のようで見ていて楽しいです。特に「射的」はじいっと見入ってしまいます。各的には糸が付いており、的が倒れるとその紐が引っ張られていずれかの人形(人形セット)にスイッチが入ります。スイッチが入った人形たちは歌ったり音楽を奏でたりします。その動きと人形の質がまたなんともゆるくて、おもしろいのです。中には等身大くらいの大きな人形もいて、スイッチが入ると目を光らせながら持っているライフルから水が飛び出したりして、エンターテイメント性抜群の屋台です。

他の大きな街なら教会や、このようなお祭りを見つけるのは至難の技かもしれません。オアハカは音が聞こえてきたり、人の流れについていくだけでこのようなお祭りに出くわすことができるので、本当にいいサイズの街だなぁ、と思います。

今の時期は夏休みも独立記念日も終わり、死者の日まではまだ時間があるという比較的に落ち着いた時期ですが、それでもまだお祭りに出くわすのはオアハカならでは。




雨季も終わりかけで雨の多いオアハカですが、街にはぼちぼち死者の日を思わせる人形やらグッズやらが出回り始めています。オアハカにいると段々と見慣れてくるので、このような人形が道端にドーンと置かれてあっても素通りしてしまいそうでした。

2015年の死者の日コースは、いよいよ10月19日から。お申し込みと登録はまだ間に合いますので、興味のある人はお気軽にお問い合わせくださいね。

それでは、良い一日を!

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

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2015年9月23日水曜日

雨の時期は注意です!オアハカでの生活

こんにちは。

9月もいよいよ大詰めです。独立記念日も終わり、街は少しずつ死者の日に向けて移行しています。

雨季も終盤といったところで、夕方になると雨が降る日が多いと感じます。雨が降る前は ぐんと気温が上がり、湿気を含んだ空気は少し蒸し暑く感じます。そして夕方になると空が暗くなったなぁ、と思うや否や一気に豪雨。そしてその後気温がぐんと下がります。季節の変わり目なので、このように天候も気候も定まらないオアハカです。

そのせいか、最近は体調を崩す人が多いと感じます。海外で生活する、あるいは旅する上で体調管理は非常に重要です。


オアハカの気候は?

オアハカの気候は、年間を通して温暖です。一番暑い時期が2月〜5月。その後は雨季に入るので、昼間に気温が上がっても夕方に降る雨でクールダウンされて夜は過ごしやすいのが常です。寒暖差が激しいので、慣れるまで身体を適応させるのが大変かもしれません。

海抜1,500メートルの高地にあるので空気は乾燥していて過ごしやすいです。日差しは強くジリジリと焦げるような暑さですが、日陰に入って風でも吹こうものなら涼しくて快適なのです。


気をつけるべきは?

オアハカでは、水道水を飲むことができません。飲み水は必ず買ってください。それでも最初の数日間は、水や食べ物が変わるとお腹の調子を崩しやすいです。

このように、水が良くないので感染症などには十分気をつけなればなりません。特に、食べ物や飲み物は要注意です。屋台での食べ物は安価で美味しいですが、慣れるまでは手を出さないほうが安全です。屋台での食べ物は火を通したものを頼むのが鉄則です。生野菜など(特に葉物の野菜)は注意が必要です。

食べ物に十分注意していても、感染症にかかってしまう場合があります。これは、歯磨きなどをするときに蛇口の水を使うのが原因になることもあるそうです。

「歯磨きだけで!」

と思われるかもしれませんが、雨がたくさん降る雨季では水道の水や、家庭のタンクに貯めてある水に雑菌などが繁殖しやすく、水の状態が悪くなるのだそうです。その水を毎日使って歯磨きなどをしていると、それがお腹に蓄積されてある日突然身体の調子を崩すということもあるのだそうです。メキシコ人のお医者さんの話によると、外国人だけではなくメキシコ人も雨季になると感染症が増えるのだそうです。

食事にはかなり気をつけていたのに体調を崩してしまったという人がいたので、「謎の病気にかかってしまったのか?!」と心配しましたが、水が原因かもしれないという意外な診断でしたが、先生の説明を聞いてると「なるほど」と思いました。

メキシコ人でも体調を崩しやすくなるくらいなので、メキシコの環境に慣れていない外国人(衛生状態のかなり良い国で生活している日本人にはなおさら)は、感染しやすいと言えます。慣れない環境に加えて、上でも述べたような寒暖差の激しい気候、疲れなど様々な要素が重なって感染症を引き起こしやすくなることを頭に入れておく必要があると思います。


意外な彼らにも気をつけて!

食べ物や飲み物以外にも雨季(暖かい時期)は気をつけなければならないものがあります。それはずばり、

「蚊」

です。蚊の中には、デング熱やチクングニア熱(チクングンヤ熱)のウイルスを媒介するものもいるので要注意です。

デング熱は日本でも話題になりましたが、チクングニア熱というデング熱よりもさらに強力で厄介な病気もあるそうです。ともに、高熱が出たり関節の痛みがひどかったりするそうで、場合によっては死に至る場合もあるという危険さです。

これらの病気にならないようにするには「蚊に刺されない」というシンプルかつ、それが唯一の対策だなんて、そんなあほな、という予防策しかありません。蚊対策のグッズは日本の商品の方がかなり効き目があると感じているので、日本から準備してくるのが◎だと思います。

特に重宝するのは、部屋の隅にシュッとひと噴きすると部屋全体に耀ってこないというスプレーです。1日くらい効果が長続きし、蚊だけではなくゴキブリもコロリといくという噂の強力な効果が期待できる代物です。

私も、昨年は蚊のあまりの多さに泣かされましたが今年はこのスプレーで刺された数激減。かなり助かっています。刺された後に塗る薬よりも、刺されないようにする予防グッズを準備してくることをお勧めします。


現地にて体調を崩してしまった場合

元気な状態で過ごすのが一番なのですが、やはり体調を崩してしまうこともあると思います。

お腹を壊した場合は、下痢止めなどの薬をすぐに飲むよりは悪い菌を出してしまった方がいいとも言われています。メキシコでは、暖かいお茶(カモミールティ:manzanilla)がお腹に優しいと言われていて、簡単に手に入ります。

下痢になってしまうと体から水分と栄養が抜けてしまい、ますます体調が悪くなってしまいます。水分補給は大切ですが、その際にメキシコ人が口を揃えて進めてくるのが「スエロ」という飲み物です。経口補水液のことなのですが、スポーツドリンクよりも「スエロ」という名前の液の方が栄養吸収が高く、効き目があるとのことです。

しばらく休んでも、症状が回復しない場合は感染症に掛かっている可能性があるので、医療機関にかかる必要があります。薬を処方してもらい様子を見ることになるわけですが、薬代が結構掛かってしまいます。お医者さんのところに行けば診断書を書いてもらうことができるので、保険に入っている場合は治療費申請時に必要な書類も一緒に持って受診すると良いでしょう。


最後に

今回の内容は、「ひぃいいい、オアハカ、危険なのか?!」と思われたかもしれませんが、そんなことはありません。予備知識があると、これらの感染症などは避けることができます。むしろ、知らなかったがために体調を崩してしまい、しばらく寝込む羽目に、ということもあります。日本は蛇口から出た水を飲むことができて、「湯水のように使う」という表現があるくらい水のインフラが整っています。その感覚のままでやってきてしまったり、気をつけていても疲れなどがたまっていると、体調を崩してしまうこともあるのです。

これからメキシコやオアハカに来ることを考えている方は是非、


  • 水に対する知識
  • 蚊対策


を万全にしてお越しください。万全にしていても、体調を崩してしまうことはもちろんありますし、お腹を壊すとなんだかメキシコの洗礼を受けたような気持ちにすらなります。できれば健康で過ごしたいですが、前にメキシコにかれこれ30年近く住んでいる方が

「25年以上住んでいても、たまに謎の下痢になるんだよなー」

と言っておられました。だから、仕方のないことなんだなぁ、という覚悟というのか諦めのような気持ちは必要なのかもしれません。

予防できる範囲のことをするしかありませんが、メキシコやオアハカにやってくる際の参考になれば幸いです。

それでは、良い1日をお過ごしください。


Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ


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2015年9月17日木曜日

オアハカに三味線がやってきた‼︎

こんにちは。昨日のグリートは雨の中行われましたが、叫んだ後の仕掛け花火と打ち上げ花火は人々の目と鼻の先で炸裂しまくっていました。さすが、メキシコという感じでした。


ソカロはこんな感じになっていました。雨が降っていたのでみんな傘をさしていましたが、メキシコ色(赤、緑、白)にライトアップされた様子がとてもきれいでした。雨が降っているにもかかわらず、爆音で音楽が鳴り響き、若者たちがスプレーの泡を掛け合ってふざけあい、なんだか新年を迎えたような、そんな雰囲気の夜でした。

ICOでは、大学や研修グループも受け入れているのですが、今週は日本は青森県弘前市から弘前大学の生徒さんや、弘前市の市民の方で構成されたグループでオアハカの民芸品や文化などの視察にこられています。

私は恥ずかしながら青森に行ったことがないので、「りんご」のイメージしかなかったのですが調べてみると、

  • ねぷた祭り
  • 津軽三味線
  • 津軽塗
  • 津軽焼
  • こぎん刺し
  • 弘前こけし

などなど、伝統工芸品がたくさんある街だということがわかりました。この点では、オアハカと似ているのかな、という感じがします。

そんな弘前のみなさんが、ICOにて津軽三味線と民謡を披露してくださいました。

大半の人は、日本の音楽を生で聴くのは初めてだったようで、興味津々でした。ICOの先生やスタッフはメキシコ人ですが、生徒さんは世界の各地から来ている人たちなので、まさかオアハカで日本の伝統音楽を聴けるとは思いもしなかったと言っていました。

音楽の横で、スライドショーの撮影もありました。

各演目の前には紹介のスピーチ(スペイン語)がありました。「弘前大学」のはっぴを着て私も参加させていただきました。にわか仕込みで恐縮でしたが……。

最後の演目は、「ラッセラー」と言いながら片足でピョンピョンと跳ねる踊りです。男の人が片足でピョンピョンと高く跳ねる様子は、テオティトランデルバジェのダンサデプルマを思い出しました。

最後は、オーディエンスも巻き込んで、みんなで踊りました。笛、太鼓、鈴の音が部屋の中に響いて、とても楽しかったです。

弘前のグループの方の話によると、お祭りの時はこの片足でピョンピョン跳ねる踊りは2時間くらい続くのだそうです。たった何分かしただけで息が上がってしまい、運動不足感じましたが何時間も踊るとは、すごい体力です。笛の人がそのさじ加減を握っているようで、笛が続く限り踊り子は踊るのだそうです。

同じ日本人ですが、出身地域が違うと知らないことばかりだったのでとてもいい経験になりました。オーディエンスの先生や生徒たちも、後で私のところにやってきて「面白かったね!」と声をかけてくれたので、とても嬉しかったです。

弘前のみなさん、ありがとうございました!

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ


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2015年9月16日水曜日

オアハカまで費用を抑えたい人必見!メキシコシティからバスでオアハカ入り‼︎

こんにちは。ICOの阿見です@ICOmexico1

9月ももう折り返し。メキシコでは9月16日は独立記念日です。

オアハカは、夕方になると天気が崩れがちの今日この頃です。室内は涼しいので、あたたかい飲み物がおいしく感じます。


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