2015年7月30日木曜日

オアハカでお金がなくなる、ことがないように……。【留学準備】

こんにちは。

ゲラゲッツァは終わりましたが、様々なフェリア(催し物)は今週末まで続くのでまだまだにぎやかなオアハカです。



オアハカに留学!【お金について】」という記事があり、このブログで最もよく読まれている記事の一つです。このブログは、オアハカの現地の様子を伝えられたり、留学前の疑問や不安に答えられるものになればいいなと思い書いているのですが、やはり留学前に心配なのはお金なのだなぁ、と感じます。

以前、お金を持ってくる様々な方法を紹介しました。一番流通していて一番使い勝手がいいのはもちろん「ペソ、現金」なのですが、大量の現金を持って旅をしたり生活するのは保管に気を使わなければならないので精神的に結構疲れます。ドル現金も同様です。換金所は街の至る所にあるのでペソ現金に換えるのは簡単ですが、これもやはり現金なので管理、保管に気を使います。

そこで、圧倒的に人気なのが「カード」ということになります。

カードでペソ現金を手に入れるには、

①クレジットカードのキャッシング機能を使って現金をおろす。
②国際キャッシュカードのデビットカード機能を使って現金をおろす。

の2種類の方法があります。オアハカでは、ATMがたくさんあるのでカードを持っていると現金を引き出すことが簡単にできます。ATMでお金をおろすという方法は同じですが、クレジットカードは下ろした金額の請求が1ヶ月分まとめてくるのに対して、デビットカードは即時決済です。デビットカードにも1日の引き落とし額の限度がありますが(りそな銀行の場合は1日50万円)、口座に預金がある限りはお金をおろすことができます。一方、クレジットカードのキャッシング機能を使った場合は、1ヶ月の限度額が決まっているのでそれを超えるとお金をおろすことができません。

クレジットカードには、キャッシング機能の限度額とショッピング時のカード払いの限度額が異なる場合があるので要注意です。ショッピングの限度額は十分だけれども、キャッシングの限度額が低くて思っているほどたくさんお金を下ろせない、という場合があります。

一見小さな違いのようですが、実は結構違うかもしれない、と最近感じています。

特にキャッシング機能の限度額などは、日本を出発する前にカード会社に必ず問い合わせをしておくことをお勧めします。「いったいいくらおろすことができるのか」「いったいいくら使うことができるのか」、を把握することは留学時の生活費の予算を立てる上で重要です。

日本を出国した後にカード会社に問い合わせるとなると、時差の関係で営業時間内の問い合わせが難しく、予想以上に手間がかかります。

デビットカードは、口座にある分だけしかおろすことができませんが、だいたいの生活費の予算を決めて必要な額を振り込んでおくといいと思います。その際、ATMで引き落としをするたびに手数料がかかることを計算に入れておく必要があります。新生銀行、楽天銀行、シティバンク、スルガ銀行、りそな銀行などが国際キャッシュカードを扱っているようなので、興味のある人は調べてみてください。

個人的な意見では、国際キャッシュカードが便利そうだな、という気がします。過去の生徒さんの中に海外留学や旅行をよくする方がいて、その人はシティバンクが便利でお勧めだと話していました。口座の開設もネット上ですぐにできるみたいです。楽天銀行の国際キャッシュカードを持っていた方は、使った分がすぐに落ちてその明細をネット上ですぐに確認できるのが便利、と言っていました。これは、最近はどこも同じだと思いますが……。

キャッシュレスでやり取りができるのは便利ですが、下ろせるはずのお金が下ろせないなどの状況に陥るとストレスになってしまいます。いずれにしても、カードを持って来る際は事前に引き落とし限度額等を入念に調べておくことが必要です。カードの契約プランや、限度額は個人(また、カードごとに)異なるので、自分で確認をしておくことが必須です。

それさえクリアすれば、オアハカにはたくさんATMも換金所もあるので心配なく過ごすことができると思います。

それでは、今週も終盤戦に差し掛かりました。良い週末を迎えてくださいね。


Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

2015年7月22日水曜日

ゲラゲッツァ、パレードの様子

こんにちは。

ゲラゲッツァがいよいよ盛り上がっているオアハカです。月曜日には、ゲラゲッツァ会場でゲラゲッツァが開催されていました。街の中でもテレビの中継でその様子が放映されていました。

本番に先立って、18日土曜日には"Desfile de delegaciones regionales"というパレードが行われました。

オアハカの各地域から集まった表たちが、街を音楽と踊りとともに練り歩いていました。沿道にはものすごい人だかりでした。パレードが始まる少し前にものすごい雨が降ったので開催されるのだろうか、と心配していましたがそんな心配は無用でした。大きなカレンダの人形と音楽がやってきて、たちまち大歓声でした。

各グループごとに音楽団が付いているので、演奏される音楽も踊りも様々。パレードのいいところはパフォーマンスをしている人たちを間近で見られるところです。そして、観客にいろいろなものを配ったり、ものを投げ入れたりしてくれてエンターテイメント性もバッチリです。私の隣にいたおばちゃん(というか、おばあちゃんに近い)はメスカルが大好きらしく、「おいーー‼︎こっちにもメスカルくれよーー!」と叫んではメスカルのボトルを持った人を呼び寄せていました。

パレードに出ているのは、子どもから大人まで様々な年齢です。子どもたちも一丁前に衣装を着ていてかわいかったです。

ブラスバンド部隊もたくさん。恰幅のいいおじさんが思いっきり吹くので、びっくりするくらいに大きな力強い音です。

大きな人形もたくさんやってきました。

音楽の奏者や踊り手の中に叫ぶ人がいます。自分の街の名前やオアハカの名前を叫んで、それに続いてみんなで「ビバーー‼︎」と叫びます。



籠を持った人たちは、何かを配ってくれています。パンやらチョコレートやら、いろいろです。

トリートとよばれる爆竹搭載の牛型花火もいました。ものすごい勢いで火花を撒き散らしながら進んでいきます。


踊り子の女の子たちは本当にかわいいです。頭の上に乗せている花かごはかなりの重さがあるだろうに、みんな笑顔を絶やさずに踊っているので、見ていることらも自然と笑みがこぼれます。

同じオアハカ州内と言えど、衣装は様々。女性の衣装は色鮮やかなものが多く非常に華やかです。

ブラスバンド楽団は、大人だけではありません。小さな子どももいました。大人顔負けの演奏です。

ワホローテ(七面鳥)。小脇に抱えられていますが、本当におとなしいものです。

ひときわ目を引くIstumo地方の衣装。これらの刺繍、なんと手縫いです。鮮やかな色合いといい、細かい刺繍といい素晴らしい伝統技術です。

パレードの後。戦利品とともに。メスカルやチレ、小さな器などいろいろ貰いました。


ダンサデプルマ(羽のダンス)も見ることができました。あのぴょんぴょんと跳ねる脚力は、いつ見ても本当にすごいなと感心しきりです。

パレードは、昨年も見たので今年はもういいかなと思っていたのですがやはり、楽しいものは何度参加しても楽しい‼︎というのが結論です。このパレードは、今週の土曜日(25日)にもう一度あります。来週の月曜日は2回目のゲラゲッツァも会場で行われます。

オアハカにいる方は是非ともお見逃しなく。オアハカにいない方は、来年以降、ぜひともこの時期にオアハカにやってきてお祭りを体験することを検討してみてくださいね。

それでは、良い一日をお過ごしください。

日本人スタッフ あみ

2015年7月15日水曜日

オアハカで飲み倒れ⁈「メスカル祭り」

こんにちは。

この間は曇り空が朝から続いていて一日中肌寒く感じていたのですが、晴れると一転、暑いのです。

今週はまだ街の中心部にある歩行者天国「アルカラ通り」を通っていないので街のにぎわいをまだ肌で感じていないのですが、学校の近くのLlano公園では「メスカル祭り」に向けての準備が始まりました。

メスカルとは、日本ではまだそこまで馴染みがありませんが、オアハカ名物のお酒です。テキーラというと日本でおなじみですが、メスカルもテキーラ同様リュウゼツランを原料にしたお酒です。

(出典:dondeir

オアハカではこのメスカルの製造が盛んで、製造所がたくさんあります。大量に生産するメスカルのメーカーもありますが、小さな規模でもたくさん製造されているので、その種類は無限です。同じ場所で作られても、作られた年などによって全く同じ味にはならないそうです。そのように作られたメスカルは、ラベルも何もないプラスチックの容器に入れられて飲まれたりします。カレンダの際にこれらのメスカルが振舞われる光景も見かけます。


そんなメスカルたちが一挙に集まるのが、このフェリアデルメスカル(メスカル祭り)です。毎年ゲラゲッツァ月間である7月に開催されるようです。その会場の準備が今週頭から始まりました。気が山積みにされているなぁ、と思いながら通り過ぎていたら翌日には、一挙に現れた小屋たち‼︎なんとかわいい小さな家なのだ‼︎と感動しながら歩いていると、その側には瓦が大量に積まれていました。最後にこの瓦を乗せてあっという間に完成です。

毎週開催されているティアンギスや、毎日組み立てられてはバラされてを繰り返している路上の屋台を見るにつけ、メキシコ人の機動力の高さと仕事の早さに驚かされます。そうかと思うと、「Ahorita(今すぐするよ)」と言いながら一向に仕事をしてくれない時もあるので、このあたりがよくわからない、メキシコです。しかし‼︎メスカル祭りに向けてはちゃくちゃくと準備が進んでいます。

メスカル祭りは、入場料が必要ですがそれを支払って中に入ると中ではメスカルの試飲がし放題だそうです。お祭りの期間中オアハカに滞在されている方はぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか。

(出典:TripAdviser

日本へのお土産にメスカルを買う場合は、Sal con chile(唐辛子入りの塩)も一緒に買って帰るといいネタになると思います。Sal de gusanoにはグサノ(イモムシ)も入っています。私は、一度真っ赤なボディの生きたグサノが市場で売られているのを見て、あまりに衝撃的なビジュアルを見て「あ、あかん……」と思い、sal con chileは苦手です。(グサノを炙って、砕いて塩に混ぜるのだそうです。香ばしくて美味しいとされています。)

(出典:Eduardo Robles's Blog

きついお酒が苦手な人は、フレイバーメスカルがオススメです。フルーティで甘いので飲みやすいです。飲み過ぎには十分注意ですが……。

今日は、食の街オアハカがますます楽しくなるイベントの紹介でした。オアハカにこられた方は、ぜひぜひメスカルを試してみてくださいね。

それでは、良い一日をお過ごしください。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

2015年7月8日水曜日

ゲラゲッツァ2015のプログラム

こんにちは。

7月に入り、街はそわそわした雰囲気です。というのも、今月7月は「ゲラゲッツァ月間」だからです。

(今年のゲラゲッツァのポスター。かわいい。)


ゲラゲッツァは元々はサポテコ語(メキシコの先住民の言葉)で「贈り物、奉仕、人々の交流」を意味する言葉ですが、今ではオアハカの様々な地域から集まって踊りを披露したりとのイベント的な要素が強いです。しかしここはメキシコ。ただのイベントではすみません。7月丸ごと、いろいろなイベントが開催されているのです。

先週、7月の第1土曜日は切手博物館でシルクスクリーンの4色刷りのワークショップがあったそうです。しかも、インスタグラムで撮った写真を印刷とかなんとか……。それを後で知って、悔しい思いをしました。ちゃんとイベント情報はチェックしないとな、と思い知った限りです。

特に7月は学校が休みになるので、ワークショップが充実しているように感じますが、オアハカは、普段からワークショップがたくさん開催されています。子供向けや大人向け、1日完結ものや1週間ぶっ通しのもの、事前申込みが必要なもの、飛び込み参加OKなものなどさまざまです。ものを作るのがあまり好きではない人は、映画の上映会やギャラリー巡りなどオプションはたくさんあるので、オアハカに来る予定のある方はぜひぜひチェックしてみてくださいね。インターネットでも情報を収集することができますが、街のいたるところに情報のチラシが貼ってあります。街自体がコンパクトなサイズで中心部の端から端まで歩いて回れるオアハカなので、気軽に参加することができます。



しかし、7月はまだまだ始まったばかり。これから開催されるワークショップやフェリア(フェア、市)もたくさんあります。この期間オアハカに来られる方は、是非是非参考にしてみてください。

市内で開催されるのは以下の通りです。

  • 7/16, 17日 【モーレフェスティバル】
    美食の街オアハカ。その中でも有名なのがモーレ。モーレフェスティバルでは、さまざまな種類のモーレを食べ比べることができます。(有料)
  • 7/18, 25日 【パレード】
    アルカラ通りを各地域の民族衣装に身を包んだ踊り子たちが練り歩きます。沿道で見ることができるので、間近で見る踊りは第迫力です。(無料)
  • 7/18-8/2日 【民芸品市】
    オアハカのさまざまな地域から民芸品がやってきます。作り手の方が直接来るので、普段は遠くてなかなか足を運ぶことができない地域の民芸品について詳しく知ることができます。(入場無料)
  • 7/18〜8/2日 【メスカルフェスティバル】
    オアハカの有名なお酒といえば、メスカル。メスカルの種類は豊富で、熟成させた年月や場所によっても味が大きく異なります。そんなメスカルの生産者が一挙に集まるのがこのメスカルフェスティバル。入場料が必要ですが、気になるメスカルを生産者の話を聞きながら試飲して回ることができます。もちろん、気に入ったメスカルはその場で購入することができます。(有料)
  • 7/19, 26日 【ドナヒ王女の伝説】
    サポテコ最後の王女ドナヒ王女の伝説を劇と音楽で再現します。ゲラゲッツァ会場で夜に行われる照明効果や花火などで演出されるスペクタクルなショウです。(有料)
  • 7/20, 27日 【ゲラゲッツァ本番】
    1日2回、午前と午後に行われます。華やかな衣装に身を包んだ踊り手と、各地域に伝わる伝統的な音楽や踊りは本当に美しいです。「ゲラゲッツァ」として、特産物を観客席に投げ入れてくれるパフォーマンスも盛り上がります。ステージに近い席はチケットの購入が必要ですが、無料席もあります。(ただし、何時間も前から並ばなければならないので席を確保するのは少し大変です。)(有料)

*郊外の村でも、その他イベントが開催されます。エトラでは有名なオアハカチーズ(日本の裂けるチーズのモデルになったと言われているあのチーズもあります‼︎)のフェリアが開催されたり、アラソラ村ではアレブリへのフェリアが開催される模様です。これらはともに17日からです。

*さらに詳しい情報は、こちらのページから確認することができます。

(▲クリックすると拡大して見ることができます。)


午前中はスペイン語を学んで、午後から町歩きをしながらこれらのイベントを楽しむというプチ留学&観光という滞在方法もおすすめです。言葉がわかると滞在がもっと楽しくなりますよ。ゲラゲッツァはもうそこまで迫っていますが、それ以外の時期もいつでも受講は可能です。お問い合わせはお気軽にどうぞ。


それでは、良い一日をお過ごしください。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

2015年7月3日金曜日

かわいいだけじゃないオアハカ。歴史が静かに息づく「遺跡」もあります!

こんにちは。

今日は天気が良いです。穏やかな金曜日です。

この日記ではオアハカのことを発信していますが、いつもかわいいものを紹介しているので、今日は少し趣向を変えて、遺跡のことを紹介してみようと思います。


オアハカには、考古学的にも重要な遺跡が幾つかあります。私は遺跡などには全く疎いのですが、訪れてみるとその規模の大きさや、作るための労力に思いを馳せると気が遠くなり感心させられます。

遺跡を前に、大きな石を積み重ねて作られたピラミッドや建物は、今のように重機のない時代、一体どうやって作ったんだろうかとか、どの時代にも頭のいい人がいるもんだなぁ、と見当違いの感想を抱いてしまう私です。

しかし、モンテアルバンは考古学的にとても重要な遺跡の一つで世界遺産にも登録されています。Wikipediaによると、
モンテ=アルバン(Monte Albán)は、メキシコオアハカ州のオアハカ盆地中央、オアハカ市街の西方10km、盆地の「底面」からの比高差400mにある山の頂上を平らにして築かれたサポテカ文化の中心をなす祭祀センターである。紀元前500年頃から紀元800年頃まで繁栄した。後古典期には、ミシュテカ族に支配された。メソアメリカ文明を考える上で非常に重要な考古遺跡であって、1987年世界遺産にも登録されている。遺跡全体のひろがりは42km2に及ぶが、中央広場をかこむ東西200m、南北300mの範囲に主な神殿や、天体観測所(建造物J)、球戯場などがある。
とのことです。オアハカ市内から30分足らずで到着できるお手軽訪問が出来る遺跡なので、まさかこんなに歴史の古いものだったとは驚きです。

この遺跡の大きな特徴の一つは、山の上にあるというところだと思います。市内を抜けると、バスは住宅街を走ります。そして、だんだんと坂を登って行き、家の数が少なくなっていきます。坂を登りきったところにものすごくきれいに整備された駐車場があり、さらにモンテアルバンの入り口があります。

さすが、世界遺産に登録されてあるだけあり、なんだか小綺麗なイメージです。しかし、駐車場の周辺には「お土産だよー」とネックレスやら帽子やらいろいろなものを売った人たちがいるので、その辺りにメキシコらしさを感じてしまいます。遺跡に到着してからあまり影がないことに気がついて、「ああ、帽子を持って来ればよかった!」と思う人も多いので、帽子はなかなか需要があるのではないでしょうか。ないものを補うという商売の基本を垣間見る気がします。

敷地に入ると、一気に遺跡の様相。広大な敷地で、雨が降る季節には芝生も緑に色づいて、青い空とのコントラストが美しいです。午前中でも正午に近くなるとかなり気温が上がります。この通りだだっ広い感じなので、日陰はあまりありません。

敷地の中には様々な建物があり、それぞれが都市を形成する上で重要な役割を担っていたそうです。天文台などもありました。各建物の前には説明書きの札がありますが、スペイン語と英語の表記のみなので、日本語のガイドブックがあると理解に役立つと思います。「地球の歩き方」にはモンテアルバンのことを紹介しているページがあったので、参考になると思います。

個人的に興味深く見せてもらったのがこの石碑たち。様々な人が描かれているのですが、その顔の輪郭や花の形、目の形がとても特徴的です。曲線が美しく、躍動感にあふれた絵をたくさん見ることができます。

遺跡の小高いところからは、盆地を見下ろすことができます。360度、どのエリアに行っても見下ろす景色が広がっているので、この遺跡が高いところにあるんだということを実感させられます。市内にいる時とは全く景色が変わるので、すぐ近くにこんな場所があったなんて、なんだか不思議な気持ちになります。

建物は、保護されているものもありますが、登ることができるものあります。なかなか写真では伝わりにくいのですが、一段一段がとても大きくて、登るのには一苦労!高い建物の上に登ると、遺跡自体も一望できるのでおすすめです。しばらく景色を眺めておきたいのですが、その際は日中は太陽の光がじりじりと焦げ付く様な暑さで肌を刺してくるので、帽子や日焼け止めは必須です。

私は遺跡そのものの存在意義や作られた目的というよりは、人がする「仕事」の方に興味が湧いてしまう方なので、広大な遺跡の中にたまに見かける修復員の人がとても気になりました。遺跡が風化してしまわないように、修復作業は欠かせません。しかし、全く同じように修復をしなければならいので、作業にかかる前には綿密な計測の作業が欠かせません。このおじさんとお兄さんの二人組は、石の一つ一つの大きさと、離れている距離を測っていました。一つずつ計ってはそれを絵に描いていく作業ですが気の遠くなるような作業です。話を聞いてみると、1時間ほどかかってほんの少ししか進んでいませんでした。

遺跡内には、様々な動物?虫?たちも生息しています。3月や4月ごろに訪れると、「じーーーーーーーー」という野太い声があたりから聞こえてきます。セミです。その他、シャーっと目の前を駆け抜けていくトカゲがいたり、イグアナもいるようです。一番驚いたのは、このトカゲのような生物。相当太っているので、気持ちが悪いーーー!怖いーー!といいながら見ていると、なんと産卵前のトカゲ?だったのです。お腹が以上に膨らんでいるし、近寄っても全然逃げないのでおかしいと思いました。ああ、妊婦さんか……。近くではまさに今産卵をしているトカゲを見かけたのですが卵の量が多くて驚きました。20個くらいは産み落とされていたのに、まだお腹が微妙に膨らんでいたので、まだ出てくるのでしょう……。こんなワイルドな自然の営みを見かけることはなかなかないので、しばらく見入ってしまいました。

モンテアルバンには、ミュージアムも併設されていて、こちらのミュージアムもなかなか見ごたえがあります。ミュージアムショップの隣にはカフェもあります。広大なモンテアルバンを登ったり歩いたりした後は、カフェでほっとひといきつくのがオススメです。オアハカの太陽が燦々と降り注ぐ日向は暑いのですが、影や建物の中に入ると丘の上にあるのでいい風が吹きぬけます。遠くに遺跡の一部を見ながら休憩するのもいいものです。たくさん歩いた後のコカコーラのおいしいこと……。

モンテアルバンへはツアーで回るのも一般的ですが、市内からも近く、アクセス方法もそんなに難しくないのでオアハカに来たらぜひとも足を運んでおきたい場所の一つです。

モンテアルバン以外にも、ミトラ遺跡、ヤグール遺跡、さらに近年発見されたというアッツォンパ村の遺跡など、オアハカには複数の遺跡が点在しています。考古学や遺跡が好きな方にはオススメのスポットです。

【アクセス方法】
1)タクシー(黄色いタクシー)
市内からタクシーで行く場合は、約130ペソ(約1,000円)。遺跡の前まで行ってくれるので便利です。
※コレクティーボタクシーは遺跡まで入ってくれません。モンテアルバン地区というところまで行って、その後は遺跡まで歩いて辿り着かなければならないので、要注意です。

2)シャトルバス
市内からモンテアルバンへの直通シャトルバスが出ています。Mina通りとDíaz Ordaz通りの角にオフィスがあって、チケットを買うことができます。

往復で50ペソ(約400円、2015年現在)で、毎1時間運行しています。遺跡の駐車場まで連れて行ってくれます。

同じく、Mina通りにはシャトルバスを運行しているホテルなどもあるようです。最後に確認した時、値段は往復で70ペソ(約560円)くらいでした。

3)ツアー
同じ方面の村々を回るツアーに組み込まれていることが多いです。複数の場所に一度に行けるのでお得ですが、ゆっくり心ゆくまでモンテアルバンを散策したいという方には物足りない滞在時間になるかもしれないのがデメリットです。


それでは、良い週末をお過ごしくださいね。

日本人スタッフ あみ

2015年7月1日水曜日

2015年【死者の日コース】のお知らせ

こんにちは。

今日から7月です。2015も半分が過ぎたことになります。本当、あっという間に過ぎていく感じです。

最近のオアハカはというと、いよいよゲラゲッツァ月間なので、いたるところでゲラゲッツァのポスターを見かけます。もうすぐ色々な模様し物も始まるので、街全体が賑やかに、そして華やかになっていくことでしょう。

さて、今日はゲラゲッツァのその次のオアハカの目玉行事「死者の日」のコースについてのお知らせです。

今年も「死者の日コース」が開催されます。期間は、10月19日〜30日の2週間。期間中は特別なワークショップが開催されたり、コースの最終日30日には学校が主催する「コンパルサ」というお祭りがあったり、オアハカを巡るツアーが開催されたりと、盛りだくさんの内容です。

(▲クリックすると画像が拡大します。)

日本でもメキシコ雑貨や、メキシコ料理のブーム(?)がじわじわときていると聞いています。ですので、「死者の日」についても耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

ガイコツの人形や美しく飾り付けられた祭壇、ろうそくでライトアップされたお墓など、この期間でしか見ることのできない美しい風景に出会うことができる季節です。

コースは2週間ですが、1週間のみの受講、あるいはそれ以上の受講も可能です。興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。


それでは、良い一週間をお過ごしください。

日本人スタッフ あみ

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