2014年10月13日月曜日

言い回し

こんにちは。今日は、暑い……、そんな一言に尽きる一日でした。朝晩は相変わらず涼しいのですが、日差しがやはり強いメキシコ。晴れるとあっという間に気温が上がります。

今日、お昼ご飯に2週間ぶりくらいによくいく屋台に食べに行きました。すると、

Qué milagro!!(奇跡だー!!)

と言われました。「なんでよ〜」、と言うと、「最近顔見せないから、もう来ないかと思った」と言われました。そんなオーバーな!!と思いますが、たぶんそういう言い回しなんだと思います。というのも、他のところでも「ケ・ミラグロ!!」とよく言われます。日本語で「奇跡的」というと、なんだか神々しくてファーーっと、後光が射したようなイメージですが、この場合は多分「びっくりしたなぁ!!」くらいの感じだと思います。でも、面と向かって「ケ・ミラグロ!」と言われると、やっぱり、そんなに劇的に言わんでもいいのに、と思ってしまいます。全然嫌味や皮肉を混めた感じではなく、ただ単に「珍しいやん」「びっくりやん」という感じで使われているように感じます。


このように、言語や国が変われば表現が色々変わるのでおもしろいなと思います。この間、何人かで話している時に誰かがくしゃみをしました。日本では、くしゃみを2回ほどしたら「誰かが噂をしている」などと言われますが、くしゃみをした人に対して別に声をかかけることはありません。メキシコでは、「Salud」と言います。健康、という意味ですが、お大事に、ということなのでしょう。日本以外の国でくしゃみをするとこのように周りの人が声をかけてくれるのは知っていましたが、そこにいたイギリス人の友だちが

「スペインではJesus(へスース)と言うんだよ」

と教えてくれた。ヘスース?!なんで?!驚くと、ヘスースはジーザスのスペイン語読み。つまり、英語でくしゃみをした時に周りの人が言ってくれる、(God)Bless you(神のご加護を!!)というのにより近い表現なのかなぁ、という印象を受けました。ヘスースは男性の名前にもよく使われているので、くしゃみをしていきなり「ヘスース!!」と言われたら驚いてしまうだろうな、と思いました。「え?!私、ヘスースじゃないよ?!」「え?!ヘスース、どこの誰?!」ということになるでしょう。

奇跡だのヘスースだのが日常で使われる表現に使われているのを見ると、ああ、カトリック(あるいはキリスト教)の国なんだなぁと言う気がします。(日本語で、仏の顔も三度まで、とかの表現があるのと一緒なのでしょうか?!)おもしろいですね。余談ですが、先日初めて「聖☆お兄さん」を観ました。紀末を無事に終えたイエスとブッダの二人が東京の立川という下界でバカンスを過ごすという話です。おもしろかったので、マンガも読んでみたいなぁ、と思いつつ……。

話がそれました。外国に暮らしてみたり、外国語を学んでみたりすると、宗教のことを考える(あるいは触れる)機会が日本にいるときよりも多いなぁと感じます。そして、意識していないようですが、我々の日常にしっかりと根付いているのだな〜ということにも気がつきます。

【おまけ】
今日知ったおもしろいフレーズ。

echarse la bolita(直訳すると、ちっちゃいボールを蹴る、投げる、ですが……)

これは、日本語で言うところの「たらい回し」に当てはまる表現なんだそうです。Aさんに聞いたら、Bさんに聞いてといわれ、Bさんに聞いたらAさんに聞いて、とまさにたらい回し。いわゆる「責任逃れ」という状況でしょうか。メキシコには日本のたらいはないけど、そういう状況はしっかりとあるんだなぁと思うと、おもしろいですね。さすが、人間。

いや、そもそも、たらい回しってなんなんだ?!という疑問がわいたので少し調べてみると、たらい回しという曲芸があったのだそうです。(図参照)



それでは、よい一週間をお過ごし下さいね。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

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