2014年10月10日金曜日

トルタ/トルタス

こんにちは。オアハカ、今日はさわやかな日和です。建物の中にいると少しひんやりしますが、太陽の光をあびるとほこほこと温もって気持ちがいいです。

「メキシコ料理と言えばーーー」、ということで、この間「タコス」について書きました。タコスは言わずと知れたメキシコ料理の代表、日本料理で言うところの寿司みたいなもんだと思いますが、メキシコ料理にはその他にもおいしい料理がたくさんです。

例えば、「トルタ(複数形では、トルタス)」。Tortaと聞くと、通常はいわゆるタルト、ケーキのようなものを想像してしまいますが、メキシコでは具をたくさん挟んだサンドイッチのような食べ物のことを差します。

トルタ屋さんは、街の中のいたるところで見かけます。間食が好きなメキシコ人たちは、きっとこれをおやつ代わり、小腹がすいた時に食べているのだと思いますが、中に具がいっぱいなので、十分ご飯代わりになります。トルタは値段も良心的で、国民食の一つに数えてもいいのではないかというくらいにみんなに親しまれた食べ物です。

▲これがメキシコのトルタ!!サブウェイのサンドイッチみたいなパンが使われています。

ボリージョテレラという外は固めで中はふわふわのフランスパンのようなパンが使われます。パン屋さんの友だちにその違い聞いたら、「形」と言われました。テレラの方が丸いのだそうです。パン屋さんに行くと、これらのパンはでかいかご(というかもはや、檻)の中にてんこもりになって売られています。お客さんたちも1個や2個どころではなく、大きな袋がパンパンになるくらいに買っています。全員お店でもしてるんかな?!と思わせる程の大量買い……。

トルタには特に決まったルールはありません。もう、何でも好きなものを挟んでOK!!という自由な食べ物です。私が好きな具は「ミラネサ・コン・ケシージョ」というものです。ミラネサは、薄いポークカツレツ(あるいは、鶏カツレツ)のことです。それを短冊状に切って鉄板で温めます。

オーダーした中身の具を鉄板で温めだすのと同時に、パンの準備も始まります。ふたつに切って、黒いフリホーレス(豆)のペーストがパンに塗られます。(これは、オアハカだけなのか、他の地域でトルタを買ったときは塗ってなかったような気もします。)そして、アボガドのスライス、トマトなどがデフォルトでセットされます。

▲鉄板の上で調理される食べ物は、世界共通でおいしいですねぇ〜。

そうこうしているうちに、鉄板の具があたたまり、パンにそれらの具を挟んでパンごともういちど焼きます。コテのようなものを使ってぎゅっとしたりひっくり返したりする様子は、お好み焼きでも作っているかのような……。(どうしてか、他の国の料理を日本の食べ物にすぐに例えてしまう癖があります。タコスは、私の中では手巻き寿司、あるいは焼き鳥のような食べ物です。タコスにはさまざまな部位の肉が使われるので、おおーー、焼き鳥っぽい!!と思ってしまいます。)本当に鮮やかで見とれてしまいます。

そして、できあがったあたたかいサンドイッチことトルタに薬味をトッピングしていただきます。薬味は酢漬けにしたハラペーニョだったり、サルサだったり、お店によってさまざまです。

「何を挟んでもオッケイ!!」というこの寛容な食べ物、トルタ。中には、タマル(トウモロコシの粉を使ったちまきのような食べ物)を挟んだ邪道なものもあるんだそうな。パンとタマルをいっしょに食べる必要性が全く分からないのですが、Torta guajolotes(トルタワホローテ:七面鳥のトルタ?!)と呼び名がちゃんとあるので、意外と市民権を得ているのかな?!とか思ったり……。

その他では、ハリスコ州ではTorta ahogada(トルタアオガーダ:溺れたトルタ)というトルタもあります。初めてその作る様子を見たときは衝撃的でした。ボリージョをふたつに割って開けたかと思うと、中のふわふわのパンの部分(一番おいしい部分)を手でわしづかみにして取り出し、その空いた空間にかわりに肉を詰め込み、さらにその肉入りボリージョにどばっとサルサ(サラサラで辛くない)をかけてトルタを溺れさせた状態で「はいよっ」と差し出されたときは、「お、おぉ……」しばし言葉を失いました。

こうして見ると、すごいなぁ、トルタ。なんと柔軟性のある食べ物なのでしょう。

▲トルタ屋さんの看板。ゆるいし、もう、どうにでもして、状態。

安いしおいしいし、どこにでも売っているところがあるということでメキシコにいたらお世話になる機会の多いこのトルタ。日本では知名度が低いのではないでしょうか。メキシコに来られた際は、ぜひともお気に入りのトルタを見つけて下さいね。オアハカはケソオアハケーニョという裂けるチーズが有名なので、トルタも、断然「ケソ(チーズ)」入りのものがオススメです!!

このトルタに魅了された方が、日本は東京で近々トルタ屋さんをオープンするそうです。ICOで勉強されていたさちこさんという方なのですが、とてもパワフルな女性で、「日本に帰ったらトルタ屋をつくる!!!そして、またオアハカに戻ってくる!!」と言い残してオアハカを後にしたかと思うと、着々とその準備を進めているようで、この度ウェブサイトが完成したお知らせを受けました。

さちこさんもメキシコやオアハカの魅力にすっかりはまってしまった一人で、日本に帰ったらオアハカの素晴らしさを伝えたいと言っていましたが、「食」という形でそれを実現しようとしています。私も、自分がいいなぁと思ったものを人に伝えるのが好きなので、さちこさんのように活動する方をオアハカから応援したいと思っています。

2014年11月にはオープン予定だそうで、東京で移動販売をするそうです。メキシコに来たことがある人は懐かしの「トルタ」をぜひ味わって下さいね。そして、メキシコにまだ行ったことはないひともこのおいしいメキシコ庶民の味「トルタ」を体験してみて下さいね。


それでは、良い週末をお過ごし下さいね。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

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