2014年10月7日火曜日

オアハカのチョコレート(チョコラテ)

こんにちは。現在、映画祭が絶賛開催中のオアハカです。先週の土曜日からOaxaca Film Fest 5が始まりました。街のいろいろなところで映画を見ることができるようで、かなり盛り上がっています。ショートフィルムや、長編など、さまざまな映画がこの一週間は見られるので、プログラムをチェックして何本か見れたらいいなぁと思います。

私は、コーヒー党なので毎日コーヒーをずっと飲んでいます。オアハカはコーヒーが本当においしいので、めちゃくちゃありがたいです。しかも!!ローカルのカフェはチェーン店よりも安くて、おいしいというありがたいづくしのオアハカコーヒー事情。しかし、少し肌寒いときやちょっとほっこりしたいときはチョコラテ(チョコレートのこと)が飲みたくなります。そう、オアハカはチョコレートでも有名なのです。

▲オアハカのチョコラテ。パンデジェマ(卵黄がいっぱいのパン)と一緒に食べるのがオススメ!!

チョコレートの歴史をみてみると、チョコレートの原料のカカオの起源はなんとメキシコなのです。
紀元前から、古代メキシコではカカオは「神様の食べ物」といわれ、大変高価なものでした。
16世紀の初め頃、アステカの皇帝モンテスマはとても貴重な飲み物として黄金のカップで1日に50杯ものショコラトル(チョコレートのこと)を飲んでいたといいます。当時のチョコレートは、今とは違って、カカオ豆をすりつぶしたドロドロした飲み物で、人々はそれにとうもろこしの粉を加えたり、バニラやスパイスで香りをつけて飲んでいました。
1519年、モンテスマ皇帝の前に1人のスペイン人が現われます。カカオをヨーロッパにもたらしたフェルナンド・コルテス将軍です。メキシコに遠征したコルテス将軍は、皇帝にチョコラトルをご馳走になり、その未知の味にビックリ。部下の兵士に飲ませて元気をつけさせたとか。
1528年、戦利品と一緒に持ち帰られたカカオとショコラトルはスペインに持ち帰られました。 その後、砂糖などを加えた甘い飲み物として、ヨーロッパ全土に広まっていきます。(ロッテのホームページより抜粋 
オアハカの「チョコラテ」は、日本で食べられたり飲まれたりしているものとはひと味違います。

ココアのようなパウダーを溶かすのではなく、「チョコレート玉」をお湯や牛乳で溶かします。溶かす際には、「モリニージョ」という木の棒が使われます。

▲モリニージョ。初めて屋台で見たときは、こういう木のおもちゃ、あるいは飾りかと思いました。まさか、チョコレートかくはん機だったとは。

チョコラテの舌触りは少しじゃりじゃりした感じで、シナモンの風味がします。ふわっふわの泡を立てて出してくれるところもあり、美味。上の写真にあるように、パンデジェマという卵黄パンと一緒に食べるとさらにおいしいです。……想像しているだけで、ああ、なんだかほっこりしてきた。笑

オアハカのセントロ(街の中心)には、チョコラテ屋さんが立ち並んだ一角があり、チョコレートの香りがあたりを埋め尽くしています。「ああ、ええにおいやなぁ……」と顔がほころんでしまいます。さすが、神の食べ物……!!

日本で売られているチョコレートは、板チョコやココアが主流ですが、そのチョコラテ屋さん街で売られているチョコレートは少し様子が違います。

店の前に、カカオがいっぱい入ったずずーーんとおいてあります。日本ではなかなかカカオ豆の状態で見かけることがないので、おお、と食いついてみていると、その奥には何やら重工な機械がおいてあります。


この機械で、カカオ・シナモンスティック・アーモンドをすりつぶします。すると、ドロドロした液体が下に落ちてくるので、そこで砂糖と混ぜます。そしてもう一度、すりつぶすところに入れると、今度はもっと乾燥した粉状になったものがでてきます。砂糖をたくさんいれると、粉感が増すそうです。

▲動画で見ると、こんな感じです。手際がよくて、思わずじいいっと見入ってしまいます。

こうして出来上がったチョコラテの粉??を丸めてボールにしたり、板状にしたりして保存するそうです。カカオと、シナモンやアーモンド、砂糖の割合は個人の好みだそうで、その家庭や人それぞれにレシピがあるのだそうです。

オアハカではいろんなところでチョコレートの飲み比べをしても楽しいかもしれません。コーヒー党としては、ジレンマですが……。笑

それでは、良い一週間を〜。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

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