こんにちは。最近、オアハカの町ではびわをよく見かけます。
枇杷(びわ)という響きは、いかにも日本語っぽいので日本のくだものだと思っていました。「果物ナビ」というページによると、原産は中国だそうです。日本にやってきて、それから他の国々も伝わったそうです。
スペイン語では、níspero(ニスペロ)というそうです。こんな感じで、いっぱい実がなっています。日本のスーパーで見かけるびわよりも随分と小さいのが特徴です。でも、皮の質感と言い、あの独特のオレンジといい、「あれは絶対びわやわ」と思いながら眺めていました。
眺めているだけではいてもたってもいられなくなり、もいで食べてみました。するとやっぱり、びわでした。メキシコでびわに会えるとは意外な感じでびっくりしましたが、不意の再会というのはやはりうれしいものですね。
日本のびわをミニチュアにしたような感じなので、実が小さく食べごたえはあまりなかったですが。そこは数で勝負、という感じでしょうか。(売られ方も、枝ごと売ってあるのをよく見かけます。)
びわの話をしたかったのではありません。そう、タイトルにもあるように、ICOの日本語版ホームページがパワーアップしたのをお知らせしたかったのです!!
今までICOで実際に学んだ生徒さんたちの「体験談」を集めたページを新たに加えました。スペイン語留学や、メキシコ留学に興味があるけど、地理的に遠すぎたり、オアハカは日本ではあまり知名度が高くない町なので情報を収集しようにもなかなか難しいのが現状です。そこで、実際にオアハカに足を運びICOで勉強した方たちの声を集めてみました。
学校の様子、オアハカの町の様子、滞在先(ホームステイなど)の様子など、さまざまな年代、さまざまなスペイン語レベルの人たちの声は、実経験によるものなのでとても説得力があり、これから留学をしてみようと考えている方たちにぜひ参考にしていただきたいものばかりです。
また、ご協力をいただいたみなさま、本当にありがとうございました!!この体験談が、一人でも多くの人たちがオアハカに足を運ぶきっかけになるといいな、とオアハカより願っています。
それでは、よい週末をお過ごし下さい。
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
2014年9月26日金曜日
2014年9月23日火曜日
タコス
こんにちは。今日も涼しいオアハカです。
突然ですが、
「メキシコと聞いて思い浮かべるものは?」
と聞かれるとなんと答えるでしょうか?サボテンとか、ソンブレロ(帽子)とか、マラカスに交じって、おそらく「タコス」と答える人もたくさんいるのではないでしょうか。そして、多分思い浮かべるのはこういうタコスでは……?!
あるいは、こういうタコスでは……?!
私も、メキシコでタコスを食べるまでは、「タコス」とはそういうものだと思っていました。だから、初めてタコス屋さんでタコスを食べた時に、こういう状態で差し出されたときは戸惑いました。私がそれまで「タコス」と思っていたのは、アメリカの「タコス」だったのです。たぶん、カリフォルニアロールとかアボガドやクリームチーズが入ったものを「スシ」と信じてきた外国の人が日本に来て「これが寿司やで。」と普通の太巻きとかを出されたときの感覚なのでしょう。想像していたのと違っていたので思わず2度見してしまうような、そういう感じだと思います。
でも、他の国から持ち込まれたものを、食べやすいように、あるいは自分たちの口に合うように改良した結果なのでどっちが正しいというわけではないのですよね。需要のあるものが提供されるということです。アメリカにやって来たタコスも、諸事情により形を変えざるをえず、それが広まり、日本までやってきたのかなぁ、とタコスの歴史に思いを馳せつつ……。
注文してから「はいよ」と差し出されるのは、直径10センチくらいの2枚重ねとかになったふにゃふにゃの皮に包丁で切り刻まれた肉が乗っけられているという状態です。あるいは、
「¿Con todo?(全部乗っける)」
と聞かれて、「S...sí....(は、はい)」とわけも分からずに答えると、こんな感じで出てきます。シラントロ(パクチー)とタマネギのみじん切りが乗せられたものがcon todoの状態なのだそうです。
シラントロは香草なので、入っていると香りと風味がましますが、癖が強いと言えば強いので苦手な人は全く受け付けない食べ物の一つだと思います。メキシコ料理にはこのシラントロが使われることがとても多いのでてっきり嫌いな人なんていないと思っていたのでこれを乗せるか乗せないか聞かれるということは、メキシコ人にもシラントロが苦手な人がいるということなのかと思い意外な感じがしました。
この状態に、さらにワカモーレやサルサ、リモン(ライム)を絞ってトッピングをして自分の好きな味にして食べます。場所によって、フリホーレスを乗っけたり、セボジータという小さなタマネギを焼いたやつを横に添えてくれたりとさまざまです。
レストランなどでもタコスは食べることができますが、私はやはりタケリアと言われるタコス屋さん(タコスの屋台)で食べるのがおいしいので好きです。湯気がもくもくと上がっていて、目の前でタコスを切り刻んでくれる様子をみているのですから、おいしくないわけがありません。そういうわけで、タコスは外で食べるもの、という認識すらあります。
しかし、メキシコ人は本当にタコスが好きらしく、そのバリエーションの多さにびっくりします。タコスというより、「maíz(トウモロコシ)」が食の基本になっているなぁと感じると言った方が正しいかもしれません。
道ばたでよく売られているタコスの一つに「タコスドラド」というものがあります。筒のようになった揚げられたタコスで、中にはチョリソーやジャガイモやら、さまざまな具が入っています。注文してからレタスやチーズ、サルサなどをトッピングして食べます。おそらく、「冷えても食べられるタコス」ということなのでしょう。
今まで、道ばたや食堂で売られているのしかみたことがなかったのですが、昨日のクッキングのワークショップで作られていたのでまじまじと見てしまいました。
トルティージャの中に具を入れて、くるくると巻いてそれをひたすら揚げていく、というものなのですが、あつあつのできたてをいただくとこれが格別においしいのです!!自家製なので具沢山、というのもポイントです。
一口で「タコス」といってもなかなか奥が深いです。メキシコに訪れた際は、ぜひいろいろなタコスを試してみて下さいね。
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
突然ですが、
「メキシコと聞いて思い浮かべるものは?」
と聞かれるとなんと答えるでしょうか?サボテンとか、ソンブレロ(帽子)とか、マラカスに交じって、おそらく「タコス」と答える人もたくさんいるのではないでしょうか。そして、多分思い浮かべるのはこういうタコスでは……?!
▲硬い皮。ひき肉とチーズとトマトが入っている。
あるいは、こういうタコスでは……?!
▲ 皮は柔らかいけど大きめ。同じくひき肉やトマト、チーズ、さらにレタスがいっぱい入っている。
私も、メキシコでタコスを食べるまでは、「タコス」とはそういうものだと思っていました。だから、初めてタコス屋さんでタコスを食べた時に、こういう状態で差し出されたときは戸惑いました。私がそれまで「タコス」と思っていたのは、アメリカの「タコス」だったのです。たぶん、カリフォルニアロールとかアボガドやクリームチーズが入ったものを「スシ」と信じてきた外国の人が日本に来て「これが寿司やで。」と普通の太巻きとかを出されたときの感覚なのでしょう。想像していたのと違っていたので思わず2度見してしまうような、そういう感じだと思います。
でも、他の国から持ち込まれたものを、食べやすいように、あるいは自分たちの口に合うように改良した結果なのでどっちが正しいというわけではないのですよね。需要のあるものが提供されるということです。アメリカにやって来たタコスも、諸事情により形を変えざるをえず、それが広まり、日本までやってきたのかなぁ、とタコスの歴史に思いを馳せつつ……。
メキシコ生まれの移民が経営するレストランでも、アメリカ式タコを提供しないと経営的に成り立たなかったこともあり、本場のタコを提供せずに、ハードタコが「本格メキシコ料理」と称してメニューに並べられたことも少なくなかった。しかし、メキシコからの移民が増加し彼らの経済的、社会的影響力が増すと、本場のタコの需要が生まれ、具の多様性ではメキシコに及ばないもののメキシコで提供されるタコと大差ないものがアメリカ国内でも味わえるようになってきている。(ウィキベディア)さて、メキシコのタコス屋さんで出されたタコスの話に戻ります。
注文してから「はいよ」と差し出されるのは、直径10センチくらいの2枚重ねとかになったふにゃふにゃの皮に包丁で切り刻まれた肉が乗っけられているという状態です。あるいは、
「¿Con todo?(全部乗っける)」
と聞かれて、「S...sí....(は、はい)」とわけも分からずに答えると、こんな感じで出てきます。シラントロ(パクチー)とタマネギのみじん切りが乗せられたものがcon todoの状態なのだそうです。
シラントロは香草なので、入っていると香りと風味がましますが、癖が強いと言えば強いので苦手な人は全く受け付けない食べ物の一つだと思います。メキシコ料理にはこのシラントロが使われることがとても多いのでてっきり嫌いな人なんていないと思っていたのでこれを乗せるか乗せないか聞かれるということは、メキシコ人にもシラントロが苦手な人がいるということなのかと思い意外な感じがしました。
この状態に、さらにワカモーレやサルサ、リモン(ライム)を絞ってトッピングをして自分の好きな味にして食べます。場所によって、フリホーレスを乗っけたり、セボジータという小さなタマネギを焼いたやつを横に添えてくれたりとさまざまです。
レストランなどでもタコスは食べることができますが、私はやはりタケリアと言われるタコス屋さん(タコスの屋台)で食べるのがおいしいので好きです。湯気がもくもくと上がっていて、目の前でタコスを切り刻んでくれる様子をみているのですから、おいしくないわけがありません。そういうわけで、タコスは外で食べるもの、という認識すらあります。
しかし、メキシコ人は本当にタコスが好きらしく、そのバリエーションの多さにびっくりします。タコスというより、「maíz(トウモロコシ)」が食の基本になっているなぁと感じると言った方が正しいかもしれません。
道ばたでよく売られているタコスの一つに「タコスドラド」というものがあります。筒のようになった揚げられたタコスで、中にはチョリソーやジャガイモやら、さまざまな具が入っています。注文してからレタスやチーズ、サルサなどをトッピングして食べます。おそらく、「冷えても食べられるタコス」ということなのでしょう。
今まで、道ばたや食堂で売られているのしかみたことがなかったのですが、昨日のクッキングのワークショップで作られていたのでまじまじと見てしまいました。
トルティージャの中に具を入れて、くるくると巻いてそれをひたすら揚げていく、というものなのですが、あつあつのできたてをいただくとこれが格別においしいのです!!自家製なので具沢山、というのもポイントです。
一口で「タコス」といってもなかなか奥が深いです。メキシコに訪れた際は、ぜひいろいろなタコスを試してみて下さいね。
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
2014年9月19日金曜日
イエルベエルアグア
こんにちは。ここ数日は空が一層青くなったような気がするオアハカです。雨も降りそうなのですが持ちこたえ、持ちこたえたかと思ったら真っ青の空が広がっています。もうそろそろ雨季が終わりかけなのかな、と思いながら空の様子を観察している今日この頃です。
さて、オアハカ。歴史的地区内は歩いて十分まわれる大きさなのですが、郊外にもたくさんの村があります。街からはコレクティーボと呼ばれる乗り合いタクシーやバスが頻繁に出ているのでアクセスも簡単です。
先日、ようやくHierve el Agua(イエルベエルアグア)を訪れてきました。ミネラル濃度の高い水が石化して滝のようになったようすが見られたり、温泉があると聞いていたのでずっと気になっていたところの一つです。
オアハカ市内からは、アバストス市場の近くにある2等バスターミナルから「ミトラ」行きに乗ります。ちょうど日曜日だったので、ティアンギスが行なわれているトラコルーラ方面に向かう人たちもたくさん乗ってきてバスは満杯でした。
トラコルーラを過ぎると一気に乗客が減りました。明らかに浮かれた様子の私たちだったので、バスのスタッフ(運賃などを回収してくれるお兄さん)が
「イエルベエルアグアに行くんでしょう?」
と声をかけてくれて、ミトラからの乗り継ぎ方法も教えてくれました。バスを降りてすぐのところに、乗り合いトラックがいるからそれで行けばいいとのこと。
さて、オアハカ。歴史的地区内は歩いて十分まわれる大きさなのですが、郊外にもたくさんの村があります。街からはコレクティーボと呼ばれる乗り合いタクシーやバスが頻繁に出ているのでアクセスも簡単です。
先日、ようやくHierve el Agua(イエルベエルアグア)を訪れてきました。ミネラル濃度の高い水が石化して滝のようになったようすが見られたり、温泉があると聞いていたのでずっと気になっていたところの一つです。
オアハカ市内からは、アバストス市場の近くにある2等バスターミナルから「ミトラ」行きに乗ります。ちょうど日曜日だったので、ティアンギスが行なわれているトラコルーラ方面に向かう人たちもたくさん乗ってきてバスは満杯でした。
トラコルーラを過ぎると一気に乗客が減りました。明らかに浮かれた様子の私たちだったので、バスのスタッフ(運賃などを回収してくれるお兄さん)が
「イエルベエルアグアに行くんでしょう?」
と声をかけてくれて、ミトラからの乗り継ぎ方法も教えてくれました。バスを降りてすぐのところに、乗り合いトラックがいるからそれで行けばいいとのこと。
後ろの荷台が改造されていて、ベンチシートみたいなのが着いているので座ることも可能です。もちろん、後ろの「ドナドナシート」に乗り込みます。最初、前の快適な席に乗り込んでいたのに、がたがたの荷台に嬉々として乗り換える私たちを、運転手のお兄ちゃんは不思議そうな顔で見ていました。
荷台席は前が見えないのですが、後ろはドアも窓も何もないので、流れ行く景色を眺めることができます。新しくつくられた道路のようで、岩を切断した間を道路が走り抜けて行く感じでした。すっかり景色は渓谷地帯、という感じで、広いけれど見渡す限り背の低い山々が連なっていました。やはり雨が心配だったのですが、なんとかもってくれているという感じ。でも、山は緑で覆われていてとてもきれいでした。雨季ならではの贅沢な眺めなのかな、と思います。
ミトラから約30分でイエルベエルアグアに着きました。到着してすぐは雨が少し降っていたので腹ごしらえをすることにしました。小さな食堂がいくつもあって、トラジューダやタコス、トルタスなどの軽食やスナック菓子なども購入できます。軽食は観光地価格なのかとドキドキしていたら、良心的価格で安心しました。スナックやジュースなどが少し高め、といった感じでした。
土産物屋はないのですが、こういうTシャツもしれっと売ってあったりします。来ている人も、購入している人も見かけませんでしたが……。こういうのをみると、俗っぽい観光地の香りがしてします。「いや、いらんやろこれは!!」と心の中で突っ込みを入れつつ、気を取り直して散策を開始しました。まず目につくのは大きな大きなプールのようなスペース。眼下には山々が広がっていて、思わず「おおおおお!!!」と叫んでしまう美しさです。
下ると、このような感じです。その水は温泉のよう、と聞いていたけど、全然あたたかくなかったです。温泉というよりもプールのようでした。それでも子どもたちはきゃっきゃと泳いでいました。こんな絶景のプール、そうそうないですもんね。
水が湧き出てくるところがあって、流れ出た水が波紋状に固まり、その部分が盛り上がって淵を作っていたり、段々と模様になっていたりと、自然の作り出す美しさが広がっていてとてもきれいでした。
結構な高さで、しかも滑りやすい場所なのにも関わらず、注意を促す看板や柵などは一切設けられておらず、自己責任でみんな楽しんでいる、という感じでした。でも、これに柵などがついたら興ざめだろうなと思いながら、ありのままの自然を楽しませてもらい大満足でした。
滝のように固まった石灰岩はこちら。この滝上にも歩いて行ける道がありました。ちょっとしたハイキング気分を楽しみながら、周辺をゆっくりと散策するのが楽しくておすすめです。
帰りは、色こそ違うものの荷台付きトラックがミトラまで出ていました。帰りももちろん荷台に乗ったのですが、行きしなとは違うルートで山道を爆走する感じでした。砂が舞うとほこりっぽいのですが、ふとした角度で見える絶景に見とれながら帰りました。村っぽいところまで帰ってきたら車が止まり、運転手のお兄ちゃんが、
「俺はここまでしか運転しないから、ここからはこれクティーボに乗り換えてくれ。ミトラまではすぐそこだから。コレクティーボ代は俺が払うから。」
と言ってくるではありませんか。すぐそこなら乗せて行ってくれてもいいのに、と思いながら、いわれるがままコレクティーボにぎゅうぎゅうに詰め込まれミトラへ。
ミトラに着くと、帰りのバスが出発するころで、乗り継ぎも良くそのままオアハカ市内へ。大半のツアーは、4〜5ヶ所くらいを一日で一気にまわるもので、それにイエルベエルアグアも含まれている、という場合が多いのですが、その場合だときっとちょろっと見てすぐに出発なんだろうなぁ、という気がしました。半日、あるいは一日かけてゆっくり巡らないともったいないな〜と思いました。
オアハカに来られた際は、ぜひイエルベエルアグアへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【FYI】※価格は、2014年9月現在のものです
- バス、オアハカ〜ミトラ……16ペソ(片道)
- 荷台トラック、ミトラ〜イエルベエルアグア……40ペソ(片道)
- 通行料(行きしなのみ)……10ペソ
- イエルベエルアグア入場料……25ペソ
それでは、良い週末をお過ごし下さいね。
日本人スタッフ あみ
2014年9月16日火曜日
独立記念日
こんにちは。今日は朝からしとしとと雨が降っているオアハカです。
今日9月16日はメキシコの独立記念日です。昨晩、9月15日の午後11時には「グリート」という独立の叫びのセレモニーがありました。
「グリート」とは、1810年9月16日の夜明け前に、イダルゴ神父がグアナファト州ドローレスで教会の鐘を鳴らして独立の叫びを上げたことにちなんで行なわれるセレモニーです。メキシコシティのソカロでは大統領が、それぞれの州では州知事が庁舎のバルコニーにでて「¡Viva, México!」と叫びます。
そう、メキシコの国旗の色なのです!!それを言われるまで全く気がつきませんでした。そういえば確かに、国旗の色ですね。
今日9月16日はメキシコの独立記念日です。昨晩、9月15日の午後11時には「グリート」という独立の叫びのセレモニーがありました。
「グリート」とは、1810年9月16日の夜明け前に、イダルゴ神父がグアナファト州ドローレスで教会の鐘を鳴らして独立の叫びを上げたことにちなんで行なわれるセレモニーです。メキシコシティのソカロでは大統領が、それぞれの州では州知事が庁舎のバルコニーにでて「¡Viva, México!」と叫びます。
▲2014年のメキシコシティのグリートの様子:YouTubeより
私は、友人のお宅に夕飯を招かれていたのでソカロには足を運びませんでしたが、オアハカのソカロでもたくさんの人がグリートのために集まっていたそうです。
グリートの様子は、テレビでも中継されていました。友人家族とテレビを囲んでみていましたが、その様子はなぜか日本の大晦日を思い出しました。みんなでご飯を食べながらテレビをみて独立記念の日を見守る、と言えば聞こえがいいのですが、話の内容は現大統領に対する文句や批判(?)と、出てくるレポーターの女の人たちのファッションについていいだ、悪いだと好き放題コメントしていておもしろかったです。
メキシコシティのグリートが中継されたあとは、各地の様子が映し出されます。どの州も女の人と男の人のペアになったレポーターたちがその様子を伝える、という感じでした。映し出される映像は花火が炸裂していたり、踊りまくっていたりとお祭り騒ぎそのもの。(この辺りが新年っぽい感じがしてしまうのでしょうか……?!)
それはさておき、招かれた先でいただいたのは「ポソレ」という料理でした。ポソレとは、豚の頭やモモ、豚足とトウモロコシの粒を煮込んだメキシコ料理です。水分が多いのでスープと思っているのですが、人によっては「これはスープじゃない」と言います。おいしいので、どっちでもいいのですが……。
▲ポソレ、食べるのに夢中で写真を撮り忘れました。「歩き方」や「指差し会話帳」でも紹介されています。
しっかりと煮込まれているのでホロホロになった豚肉が口の中でほわ〜ととろけて美味!!スープもおいしいのですが、その上にタマネギ、赤かぶ、レタス、オレガノ、ライム、サルサなどを好みでトッピングしていただきます。ちなみに、トウモロコシはいわゆるあのトウモロコシではなく、粒が大きくて白いトウモロコシです。トウモロコシ自体に味はないので食感を楽しむという感じです。そんなポソレは、好きなメキシコ料理のトップ3に入るくらいに好きです。
「ポソレが好き」
と前に話したことがあったので呼んでくれたのかな、と思っていたのですが、今日の朝学校に来て生徒さんと話していると「私のホストファミリーのところもポソレだったよ」「先生もポソレを食べたって言ってたよ」と言うではありませんか。
え?!そうなん?!独立記念日のときはポソレ食べるもんなん?!
とびっくりしたので、オフィスのメンバーに聞いてみると、グリートの夜にポソレを食べる人は多いんだそうな。理由を聞いてみると、その色に理由がありました。
- トッピングの赤かぶの「赤」
- ライムとレタスの「緑」
- トウモロコシの「白」
そう、メキシコの国旗の色なのです!!それを言われるまで全く気がつきませんでした。そういえば確かに、国旗の色ですね。
ポソレの作り方を検索してみたら、クックパッドにも何件か載っていました。このレシピが見た感じとてもおいしそうだったので、「ポソレ」が気になった人はぜひぜひ試しに作ってみて下さい。
その他にも、国旗の色の料理として「チレスエンノガダ」というのがあります。これは、めっちゃ国旗の色なので独立記念日周辺に食べられると聞いたことがあります。まだ食べたことはないのですが、そのうち試してみたいところです。
▲チレスエンノガダ。少し前になるのですが、生徒さんのホストファミリーで振る舞われたそうで、写真を送ってもらいました。これも「赤・白・緑」の色合いがきれいです。
ちなみに、今日はメキシコ人は働かないらしいです。どおりで街はひっそりしているはずですね……。ビバメヒコ〜!!!
▲セントロの様子。分かりにくいとは思いますが、電球の色はもちろんあの3色。街のいたるところで国旗や国旗カラーのものを見ているので、「赤・白・緑」の組み合わせを見ると、無意識に「あ、メキシコカラー」と思ってしまいます。
それでは、また!!
日本人スタッフ あみ
2014年9月11日木曜日
赤、白、緑……
こんにちは。久しぶりです。オアハカ、寒いです。……というのも、最近雨の日が続いています。乾燥しているので、太陽が出ていないと結構肌寒いのです。ハリケーンの影響もあるのでしょうか、とにかく雨模様が続いているオアハカです。しとしとと雨が降る様子はきれいでなので雨も悪くはありません。上がったあとは空気の澄んでいて街灯が一層映えるのでそれもまた楽しみの一つです。しかし、水はけが悪い道を車がしぶきをまき散らしながらぶっ飛ばすのは歩行者としては歓迎できないところです。
雨の話はさておき、最近街には「赤、白、緑」の色が溢れています。メキシコ好きの人ならこの3色を来たらぴーんと来るかもしれませんが、バンデラ(国旗)の色なのです。
▲メキシコの国旗
wikipediaによると、
という意味を持った国旗なのだそうです。真ん中の国章が印象的な国旗です。(かっこいい!!)メキシコの国旗は緑、白、赤の縦三色の中央に国章を配した旗。緑は「民族の運命における国民の希望」、白は「カトリックや宗教的な純粋さ」、赤は「国に殉じた愛国者の血」を表しているという。中央の国章は1325年のアステカの首都「テノチティトラン(現在のメキシコシティ)」の創設を示している。なお、国章の「湖の中央の岩に生えるサボテンに蛇をくわえた鷲がとまっている」図は、アステカ神話にあった「そこに首都を創設せよ」という予言を示している。
なぜこの国旗の色が街に溢れるのかというと、来る9月16日はメキシコの独立記念日なのです。9月15日には、「グリート」と言われる独立の叫びが行なわれます。
ちらほらと、国旗のグッズが街に出てきているなとは思っていたのですが、9月に入って一気に加速した感じがします。
ちょうど、ワールドカップの頃にどこからともなくメキシコのユニフォームを売る屋台が出現していたのと同じように、いろいろなところで国旗カラーのグッズを売った屋台を見かけます。遠くから見ると、赤、白、緑の固まりですが、近づいてみると、実にさまざまなグッズが売っています。
例えば、こういうゆるキャラ。唐辛子がひげを生やしてソンブレロ(帽子)をかぶってメキシコ国旗とビール(などのアルコール類)を持っているつり下げ式の人形です。なんというか、メキシコのステレオタイプのイメージを具現化したような、そんなキャラクターです。(日本もゆるキャラブームで実にさまざまなゆるキャラがちまたにあふれていますが、メキシコも相当なゆるキャラ大国だと思います……。)
その他にも、国旗の色のアクセサリーやパペルピカド(紙やプラスチック製の旗)、ピンバッチ、国旗の色のスカーフ、服、さまざまな大きさの国旗など本当に色々売られています。
さらに、市場に行くとこのキャラクター……。独立の父「ミゲルイダルゴ」神父のコスプレ(?)グッズでしょうか……?!しかし、売り方が荒い……。笑 子どもサイズなのですが、このカツラ、いろいろひどいよなぁ……。色々突っ込みたいところではありますが、あまりの荒さにどこから突っ込みを入れていいのかすらわからない、そんな楽しいメルカド(市場)です。
なんだかいろいろ、おもしろい風景が街のいたるところに溢れている今日この頃です。独立記念日はいよいよ来週。どんな盛り上がりを見せるのか楽しみなところです。
それでは、また!!
Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ
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